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就活浪人のキャリア論 ─ 運営者「ゆう」
就活浪人を経てベネッセ・リクルートから内定。
300名超の就活相談から得た「自分を正確に伝える力」を発信しています。
■ 「なぜこの会社か」をうまく答えられない人
■ 「なぜこの業界か」は答えられるが「なぜこの会社か」で詰まってしまう人
■ 最終面接で志望度を深掘りされた時の対策をしたい人
「なぜこの会社を志望しているのですか?」は面接で最も重要な質問の1つです。「なぜこの業界か」は答えられても、「なぜこの会社か」になると途端に答えられなくなる就活生が多いです。

「なぜこの会社か」は「なぜこの業界か」の続きとして答えるものです。業界志望理由を固めた上で、この会社でないといけない理由を3項目フレームワークで作りましょう。
最も多かった失敗パターン
⚠️ 最も多かった失敗パターン:会社でなく業界の志望理由になっている
就活相談で「人の成長に関わりたくて教育業界の〇〇社を志望しています」という回答がありましたが、人の成長に関わらない教育業界の会社は基本的にありません。これは「なぜこの業界か」の答えにはなっていますが「なぜこの会社か」の答えにはなっていない0点の回答です。
「この会社でないとできないことまで落とし込めているか」が志望理由の合否を分けます。
「なぜこの会社か」を作る3項目フレームワーク
「なぜこの会社か」を答えるためには、以下の3項目を明確にしましょう。
💡 志望理由を作る3項目フレームワーク
① ターゲットの選定:誰(どんな企業・人)を対象にしたいか
② アプローチ方法:そのターゲットにどんな方法で関わりたいか
③ 起こしたい変化:アプローチの結果、ターゲットにどんな変化を与えたいか
この3点を明確にすることで、「変化前の顧客を・どんな方法を用いて・どんな変化を与えたいか」を落とし込んだ志望理由が完成します。
この3項目は企業ごとに異なります。同業界でも企業によってターゲットの規模・アプローチの手法・目指す変化が違うため、ここを言語化できることが「なぜこの会社か」の答えになります。
「なぜこの業界か」から「なぜこの会社か」へのつなげ方
面接では「なぜこの業界か」から「なぜこの会社か」へとスムーズにつなげることが重要です。以下のフォーマットを活用しましょう。
💡 業界→企業へのつなげ方フォーマット
私は【XXということ】を実現したく、【XX】業界を志望しております。
特にその中で実現したいことを達成するために
【XXというアプローチ】を考えているため、
夢に最も近い御社を志望しています。
このフォーマットを使うことで、業界志望理由と企業志望理由が一本の線で繋がった回答になります。
最終面接での「なぜこの会社か」対策
最終面接では志望度の確認がより厳しくなります。以下の3点を事前にまとめておきましょう。
💡 最終面接で準備すべき3点
① 自分の強みがいかに発揮できる環境か
自己分析で明確になった強みが、この会社のどんな業務・環境で活きるかを具体的に説明できるようにする
② 実現したいことの最短ルートがこの会社であること
やりたいことを実現するために、この会社が最も近い理由を言語化する
③ 他社では実現が仮にできても時間がかかる理由
規模感・スピード感・取り組みの優先度といった面から他社との差を具体的に示す
💡 「他社でもできる」への対処法
やりたいことが他社でも実際にできるケースはあります。そういった場合は「できるかどうか」ではなく「規模感・スピード感・取り組みの優先度の面でこの会社が最短ルートである」という観点で差別化しましょう。
「なぜこの会社か」の完成基準

「なぜこの業界か」と同様に、OB訪問で確認することが最も確実な方法です。
💡 志望理由の完成基準
OB訪問で志望理由を伝えた際に「それはうちじゃないとできないね」と言ってもらえたら完成です。
社員は競合他社との違いを肌感覚で知っているため、「他社でもできる」という視点の知識を持っています。その社員に認めてもらえた回答は、面接官にも通用します。
3項目フレームワークを使った具体的な志望理由の例
フレームワークの使い方をより具体的にイメージするために、業界別の例を見てみましょう。
💡 3項目フレームワークの活用例(人材業界)
① ターゲット:第二新卒・若手転職者
② アプローチ:担当者が一人ひとりに伴走するキャリア支援
③ 変化:転職後のミスマッチを減らし、長期的にやりがいを持って働ける状態にする
→「同業他社は求人広告掲載型が多い中、御社は担当者が伴走する人材紹介モデルを採用しており、私がやりたい一人ひとりへの深い関わり方が実現できると考えています」という形で差別化できます。
「なぜこの会社か」の準備チェックリスト
回答を準備したら、提出・面接前に以下のチェックリストで確認しましょう。
💡 提出・面接前のチェックリスト
✔ ターゲット・アプローチ・変化の3項目が明確になっているか
✔ 同業他社と比較した上で「この会社でないといけない理由」になっているか
✔ 業界志望理由とつながっているか(業界→企業の流れが一本の線になっているか)
✔ OB訪問で実際に確認し「うちじゃないとできないね」と言ってもらえる内容か
✔ 最終面接を想定して「強みの発揮・最短ルート・他社との差」の3点も準備できているか
「なぜこの会社か」の準備で最も時間をかけるべき部分
「なぜこの会社か」の準備の中で、最も時間をかけるべきは競合他社との比較です。同じ業界の企業を複数受けている場合、それぞれの「なぜこの会社か」が一貫性を持って説明できなければ、面接官に「準備が甘い」と判断されてしまいます。
競合他社との違いを明確にするためには、OB訪問が最も効果的です。企業のHPや採用情報だけでは分からない「現場レベルの違い」を引き出せるのはOB訪問だけです。志望企業トップ3社に各2〜3人、合計6〜9人に話を聞くことで、各社の違いが具体的に見えてきます。
💡 OB訪問で競合他社との違いを引き出す質問
・「同業他社と比べて、御社ならではの強みはどこにあると思いますか?」
・「他社に転職した知り合いがいれば、うちとの違いはどんな点ですか?」
・「入社前に思っていた御社のイメージと、入社後のギャップはありましたか?」

「なぜこの会社か」の質問が来るタイミングと対策の優先度
「なぜこの会社か」は面接のどのラウンドでも聞かれる可能性がありますが、特に二次面接以降で深掘りされることが多いです。一次面接では「なぜこの業界か」レベルの回答でも通過できることがありますが、二次・最終面接では「この会社でないといけない理由」の具体性が求められます。
💡 ラウンド別の「なぜこの会社か」の準備レベル
一次面接:業界のビジネスモデルの違いと自分のやりたいことの紐づけが説明できれば十分
二次面接:競合他社との具体的な違いと、その違いが自分にとってなぜ重要かまで説明できる状態
最終面接:OB訪問の経験・中期経営計画の理解・自分の強みとの一致まで含めて語れる状態
最後に重要なポイントのおさらいです!
💡 重要なポイントのおさらい
✔ 「業界でできること」を会社志望理由にしても0点。会社でないとできないことを答える
✔ ターゲット・アプローチ・変化の3項目フレームワークで志望理由を作る
✔ 「なぜこの業界か」→「なぜこの会社か」のフォーマットで一本の線として話す
✔ 最終面接では強みの発揮・最短ルート・他社との差(規模感・スピード感)の3点を準備する
✔ 完成基準はOB訪問で「それはうちじゃないとできないね」と言ってもらえること







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