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就活浪人のキャリア論 ─ 運営者「ゆう」
就活浪人を経てベネッセ・リクルートから内定。
300名超の就活相談から得た「自分を正確に伝える力」を発信しています。
■ 志望動機を書いたけど、なんとなく弱い気がしている人
■ 「なぜ他社ではないのか?」に答えられない人
■ 志望動機と過去の経験がうまく繋がらない人
就活の相談を300件以上受けてきた中で、志望動機に関する悩みは非常に多いです。「志望動機を書いたのに通過しない」「何が足りないか分からない」という声をよく聞きます。
その多くに共通している問題は、「なぜこの会社でなければいけないのか」が伝わっていないことです。

この記事では、300件の就活相談から見えた「通過する志望動機」の共通点と、それを作るための4ステップを解説します。
「あなたがいい」と「あなたでもいい」の違い
志望動機で最も重要な概念を、私は恋愛に例えてよく説明しています。
💡 志望動機の本質
「あなたがいい」:この会社でなければならない明確な理由がある志望動機
「あなたでもいい」:この会社でも悪くない、という消極的な志望動機
面接官はプロです。何百枚もの志望動機を読んできた採用担当者には、その志望動機が「あなたがいい」なのか「あなたでもいい」なのか、すぐに見抜かれてしまいます。
「御社の〇〇という事業に興味があります」「業界トップの御社で成長したいです」という志望動機は、ほとんどの場合「あなたでもいい」の域を出ていません。同業他社に対しても同じことが言えてしまうからです。

今の自分の志望動機は「あなたがいい」になっているか、「あなたでもいい」になっているか。この問いかけが志望動機を磨く出発点です。
通過する志望動機の3条件
300件の相談を通じて見えてきた、選考を通過する志望動機には3つの条件があります。
💡 通過する志望動機の3条件
① 過去の経験と、志望企業でやりたいことが繋がっている
② なぜ類似事業を行っている他社ではダメなのかを話せる
③ 経験の「事実」だけでなく、その時の「感情」が伝わる
この3条件を満たすには、自己分析と企業研究の両方が欠かせません。どちらかが欠けると、志望動機は「あなたでもいい」に留まってしまいます。
⚠️ 落ちる志望動機のパターン
・やりたいことは書けているが、過去の経験との繋がりがない
・「なぜ他社ではなくこの会社か」に明確な理由がない
・経験の事実だけ書いていて、その時どう感じたかが伝わらない
志望動機を書く前にやるべきこと:OB訪問

「なぜこの会社でなければいけないか」を語るには、OB訪問なしでは難しいと断言します。OB訪問なしの状態では、採用HPやパンフレットに書いてあることしか話せず、ありきたりな志望動機にしかなりません。
私が相談者に投げかける質問があります。これらに答えられるかどうかで、企業理解の深さが分かります。
💡 「なぜこの会社か」を語るために答えられるべき4つの問い
1. 同じ業界における、志望企業の強みと弱みをどう感じているか?
2. 何が改善されたら、志望企業は業界内で地位を確立できるか?
3. 中期経営計画にはどんなことが書かれ、今後どんな方向を目指しているか?
4. 最近できた新サービスや人員を増やしている部門に関する情報を持っているか?
これらに答えられない状態で書いた志望動機は、どうしても「あなたでもいい」になってしまいます。まずOB訪問で情報を集め、自分なりの企業分析をしてから志望動機を書き始めましょう。
志望動機を作る4ステップ

企業理解が深まったら、次は志望動機を文章に落とし込む作業です。私が相談者に伝えている4ステップを紹介します。
STEP1:その会社で実現したいことを書く
まず結論から書きます。「私はこの会社で〇〇を実現したい」という一文を最初に置きましょう。抽象的な「成長したい」「貢献したい」ではなく、その会社の具体的な事業・部門・サービスと結びついた内容にすることがポイントです。
💡 STEP1のポイント
「御社の〇〇事業を通じて、△△を実現したい」という形で書く。この時点で他社でも同じことが言えないか必ず確認する。
STEP2:実現したいことを夢見るようになった過去の経験を書く
STEP1で書いた「実現したいこと」は、どこから来たのかを伝えます。ここが志望動機で最も失敗しやすいステップです。
⚠️ STEP2で最もよくある失敗
過去の経験の「事実」だけを書いてしまい、本人がその時「どう感じたか」という感情が抜けているパターンが大半です。事実だけでは「あなたらしさ」が伝わりません。
例えば「塾講師のアルバイトをしていました」では事実だけです。「生徒が初めて問題を解けた瞬間に、自分のことのように嬉しくなり、誰かの成長に関わることに喜びを感じると気づきました」まで書けると、その人らしさが伝わる志望動機になります。
過去の経験を振り返るときは、必ず「その時どう感じたか?」を自問してください。
STEP3:過去の経験から感じた心の変化を書く
STEP2の経験を通じて、自分の価値観や考え方がどう変わったのかを書きます。「〇〇という経験を通じて、△△が自分にとって大切だと気づいた」という形です。
ここが志望動機と自己分析が繋がる部分です。「自分がどんな場面で嬉しいと感じるのか」「何にやりがいを感じるのか」が言語化できていないと、STEP3が書けません。自己分析が甘いと志望動機が書けない理由はここにあります。
STEP4:(改めて)その会社で実現したいことを書く
最後に、STEP1で書いた「実現したいこと」をより深めた形で再び書きます。STEP2・3を経た後なので、最初よりも根拠が明確な結論になっているはずです。
ここで改めて「なぜ他社ではなくこの会社か」を盛り込みましょう。OB訪問で得た企業固有の情報(中期経営計画・新事業・社風)を根拠にすることで、「あなたがいい」という志望動機が完成します。
💡 4ステップのまとめ
STEP1:その会社で実現したいことを書く
STEP2:実現したいことを夢見るようになった過去の経験(事実+感情)を書く
STEP3:過去の経験から感じた心の変化を書く
STEP4:(改めて)その会社で実現したいことを、他社ではない理由とともに書く
自己分析なしに志望動機は書けない
多くの就活生が「自己分析が終わったら、次は企業研究」と別々のタスクとして捉えています。しかし、志望動機の4ステップを見ると分かるように、自己分析と企業研究は常にセットで進めるべきものです。
自己分析が甘いと「自分がどんな場面で嬉しいのか・やりがいを感じるのか」が言語化できず、過去の経験と志望動機がバラバラのまま(独立した状態)になってしまいます。残念ながら、この問題を解決するには圧倒的な量の自己分析を行うしかありません。
モチベーショングラフを使った自己分析が、過去の経験と感情を掘り起こすのに特に効果的です。
まとめ:「あなたがいい」志望動機を作るために

最後に重要なポイントのおさらいです!
💡 重要なポイントのおさらい
✔ 今の志望動機は「あなたがいい」か「あなたでもいい」かを確認しよう
✔ 「なぜ他社ではないか」を語るにはOB訪問が必須
✔ 過去の経験は「事実」だけでなく「感情」まで書くと一次情報になる
✔ 自己分析なしに志望動機は書けない。両方をセットで進めよう






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