ES作成

【良い例・悪い例付き】通過するES(エントリーシート)に共通する書き方30のポイント

ES作成
この記事は約23分で読めます。
【こんな人にオススメの話】
ESを出したけど全然受からない
ESを読みにくいと言われた人
ESを書いてみたら読みにくいと言われてしまい、具体的に何を改善したらいいか分からなくて迷ってしまう就活生をよく見ます。
もしあなたが、そんな状態なら改めて考えてほしいことは、「ESは読み手の立場に立てばいいだけ」だということです。
読み手の立場に立つということは、読み手が納得するまでのプロセスを知ることです。
【納得するESまでのプロセス】
ESの構成による違い
このプロセスを意識することで、今のESに足りない部分がどのステップなのか把握することができます。
そこで、今回は自分のESに足りないところを確認していきましょう!
※手元に作ったESを置いて読み進めるとより効果ができるのでオススメです。
  1. 読めるES:1次面接に呼ばれるレベル
    1. 結論から書く
    2. 誤字・脱字をなくす
    3. 1文を60文字以内にする
    4. アルバイト先などでしか使わない言葉を言い換える
    5. 指示語(こそあど言葉)は極力避ける
    6. ですます調にそろえる
    7. 書き言葉を使う(話し言葉を使わない)
    8. 句読点を打ちすぎない
    9. 主語(行動主)を書く
    10. 目的語を書く
    11. 与えられた文字数の9割以上を埋めている
    12. 前提情報が書かれている
    13. 主述をそろえる
    14. 実際の行動を書く
    15. 自分の行動を書く
    16. 5W1Hが盛り込まれている
  2. 伝えるES:2次面接に呼ばれるレベル
    1. 数字を盛り込んでいる
    2. 想いも行動も盛り込まれている
    3. 活動の目的・狙いが盛り込まれている
    4. 前提情報を書きすぎていない
    5. 結果の出たエピソードである
    6. 主述の間は短く書く
    7. 関係のない話が書かれていない
    8. 自分の活動が全体の半分を占める文字数になっている
    9. 時系列を守っている
  3. 伝わるES:最終面接まで呼ばれるレベル
    1. 再現性のあるエピソードである
    2. 1人ではなく複数人で協働して達成したエピソードである
    3. 行動の裏にある価値観・考え方が説明できる
    4. 問題の根本にアプローチした話である
    5. あなただからこそ達成できたことが説明できる話である
  4. 文章のおかしなところを見つけるには?
    1. 文法的な読みにくさを洗い出す:ワード(Word)の活用
    2. 内容の読みにくさを洗い出す:OB訪問でESを見せる
  5. まとめ:ESの書き方30のポイント

読めるES:1次面接に呼ばれるレベル

1次面接を突破するためのESチェックポイント

ゆう
ゆう

1次面接に呼ばれるESは、最低限読み手に伝わる書き方ができています。書き方は意識するだけで手っ取り早く直すことができます!今すぐ1次面接に呼ばれるESに仕上げましょう!

結論から書く

もしあなたが人事だとして、時間が限られている中でESの良し悪しを決めるとしたら何を見ますか

答えは1文目で結論から書いているかです。

ESには様々な質問が用意されていますが、1文目で質問に回答していなければ主張が間違っているESを意味します。主張が間違っていれば、そのあとの文章がどれだけ素晴らしくとも即落とされます。

実際に以下の設問に対して、あなたのESはどう書き始めていますか?

学生時代に最も頑張ったことは何ですか?
【ダメな書き出しの例】
私のサークルでは人が足りないことが課題でした。
⇒質問(頑張ったこと)への回答になっていないので、読み手を考えていないESだと即判断される
【よい書き出しの例】
私が学生時代に頑張ったことは所属するテニスサークルで在籍人数を対前年比110%に増やしたことです。
⇒質問への回答になっているので、この後の話を予想して読んでもらえます
「頑張ったことは?」と聞かれているので、「頑張ったことは○○」と答えなければ、質問に答えていませんよね?

初歩の初歩のミスですが、意外と多くの人が書いています。この回答では一生1次面接にはたどり着けないので、注意しましょう。

誤字・脱字をなくす

一発で落ちるESの代表が誤字・脱字のあるESです。
誤字・脱字のあるESを出すということは、それだけ志望度が低いということを意味します。

また、仕事の場面でも同様のミスをする可能性が高い人だと思われてしまうため、1次面接前に落とす候補に挙がります。

【よくある誤字・脱字につながるパターン】
話し言葉と書き言葉による間違い
ら抜き言葉による間違い
変換ミス
⇒このページの最後でワードを使って変換ミスを解消する方法も掲載しています!

1文を60文字以内にする

これは書き手になるとよくやってしまう問題で、いろいろな情報を伝えたくなったり、情報を細かく伝えすぎたり、ときには何を伝えればいいか分からなくなってしまい、その結果1文1文が長くなってしまうという状態です。

と書いてみました。
上記は101文字で書いてみましたが読みにくいと感じませんでしたか

読み手のときにはどんな文章が分かりにくいか知っているのに、書き手になると急にそのことを忘れてしまうことがあります。常にESには読み手がいるということを意識して書きましょう。

そのため、1文は60文字以内にすることを気を付けましょう。

【知っておくと便利な情報】
ちなみに、心理学の用語でマジカルナンバー7±2という言葉があります。
(正確には異なりますが)人は短期的には7文字前後しか覚えられないという意味です。
電話番号などはこのマジカルナンバー7±2に当てはまるので、記憶できるというわけです。

話が脱線しましたが、文が長ければ長いほど人の記憶には残りにくくなります。
だからこそ、1文は短くを意識しましょう!

アルバイト先などでしか使わない言葉を言い換える

アルバイト先で使っている言葉は誰でも分かる言葉に書き換えましょう。そうしないとそのワードの意味が分からないため情報を正しく伝えることができなくなります。

ESで気を付けるべきことは読み手が理解できることです。

そのためには言葉の選び方にもこだわりましょう。下記の例のように、ードを書き換えるときはそのワードの人がやっている活動や役割を言葉にしてあげると分かりやすくなります。

【よくあるダメな例】
大手の予備校のチューターとして担任助手を行いました。
⇒読み手は「担任助手って何?」となります
【伝わる良い例】
大手予備校のチューターとして生徒5名のモチベーションアップを行いました。
⇒「担任助手」を「生徒のモチベーションアップ」という役割に変えたことでイメージしやすくなります

指示語(こそあど言葉)は極力避ける

「これ」・「それ」・「あれ」などの指示語を使うことによって、読み手が内容を読み返す必要が出てきます。わざわざ読み返す必要が出てしまうESだと、内容が入りにくくなってしまいますよね。

指示語が指す内容がすぐに分かればいいですが、ESのような複雑な内容になると指示語が指している内容を読み解くのも一苦労します。

だからこそ、指示語は極力使わないようにしましょう!

とはいえ、どうしても指示語を使ったほうが書きやすいというケースもあるかと思います。
そんな時におすすめの方法は指示語+名詞です。

【指示語+名詞】
「この経験」「この活動」など「指示語+名詞」で書くことで、指している箇所を限定することにつながり、情報が正しく伝わりやすくなります

ですます調にそろえる

文の終わりが「ですます調」と「である調」が混ざった状態だと、読み手に幼稚な印象を与えてしまいます

【ですます調とである調が混ざった例】
私は学生時代にサッカーサークルを2部から1部に引き上げ。当時、モチベーションの引くいメンバーが多くいました
【ですます調で統一された例】
私は学生時代にサッカーサークルを2部から1部に引き上げました。当時、モチベーションの引くいメンバーが多くいました
そしてこんな疑問を覚える人もいるかと思います。
ゆう
ゆう

「ですます調」と「である調」ってどっちに統一すればいいの?

結論として、「ですます調」を使ったほうがいいです。
「である調」の方が「ですます調」より文字数が少ないと理由で使う人もいますが、「である調」と「ですます調」の違いは文字数だけでなく、与える印象が異なります。
【「ですます調」は敬体、「である調」は常体と呼ばれる】
「ですます調」には敬語としてのニュアンスが含まれているけど、「である調」には含まれていません。ESという性質上、敬語を使ったほうがいいでしょう。

企業が読むESにわざわざ敬語を使わない人はいないでしょう。
というわけで私は「ですます調」の使用をオススメします。

書き言葉を使う(話し言葉を使わない)

書いた文章が幼稚に見える原因として、ESに話し言葉が混ざっているケースがあります。
以下の文のおかしな点は何でしょうか?

情報の伝達が上手くいっていないなかったので、マニュアルの作成から始めました。

この文では「(な)ので」が話し言葉になっています。
また、「始めました」は「着手しました」と書き換えることで社会人らしい言葉遣いに変わります。

ゆう
ゆう

でも言葉の言い換えって難しくて、自分じゃ思いつかないよ・・・

という人もいるかと思います。そんな時は類義語辞典を活用しましょう!

言葉を言い換えるなら類義語辞典を活用しよう

句読点を打ちすぎない

句読点を打ちすぎている文は内容が長くなって読みにくい可能性が高いです。
そのため、1文に3つ以上句読点があるなら書き直したほうがいいでしょう。

【句読点が多いダメな例】
声掛けを行ったところ、返答率が低かったため、まずは、誰が返答しているのか洗い出しました。
⇒「、」を打ちすぎていて読みにくくなっている
【句読点が少ない良い例】
声掛けを行ったところ返答率が低い現状がありました。そこで、誰が返答しているのか洗い出しました。
⇒1文が短くなったことで読みやすくなります

主語(行動主)を書く

主語を書かない人なんているの?と思った方もいるかと思います。

実はこれ、結構な数でいます。

学生時代に最も頑張ったことは何ですか?
【行動主が書かれていないダメな例】
学生時代に最も頑張ったことはサークルでの勧誘活動です。
【行動主が書かれている良い例】
私が
学生時代に最も頑張ったことはサークルでの勧誘活動です。
こんなの「私が」が入っているかどうかだけの違いでしょ?と思った人ほど要注意。
ESの質が低い人ほど、いつの間にか主語が入れ替わっています
特に行動の主体が入れ替わってしまうと、読んでいる内容が一切分からなくなります。
必ず「誰が」やった行動なのか明記しよう!

目的語を書く

「主語(行動主)を書く」と似ていますが、こちらは主語以上に抜けていることが多いです。

日本語は繰り返しを避けて省略を好む言語です。
そのため、気づかないうちに目的語が抜けてしまうケースがあります。

【目的語が抜けているダメな例】
私が所属するサークルでは先輩に相談しずらい雰囲気があり、支障が出ていた。
⇒何に支障が出ていたのか分からないので、この後の行動も原因にアプローチできているか判断できない
【目的語が入っている良い例】
私が所属するサークルでは先輩に相談しずらい雰囲気があり、仕事の進捗に関して支障が出ていた。
⇒何に支障が出ていたのかが分かるので、この後の文で原因にアプローチできているか確認できる

ただし、文字数が多くて削りたいときもあると思います。
そんなときは削りたい目的語の前文を確認しましょう。

前文と同じ目的語であれば削っても読み手は理解できます。
なので、そこは削っても問題ないです。

しかし、前文も目的語と違う場合は削ってしまうと内容そのものを読み間違えてしまいます。
再度ですが書いたESの目的語がずれていないか確認しよう!

与えられた文字数の9割以上を埋めている

ESが400文字なら360文字以上、200文字なら180文字以上は必ず埋めましょう。

そもそも、必要な文字数が埋まらない状態=やる気がない=志望度が低いことを意味します。
※というよりも、普通は文字数が足りないとなるはずです。

前提情報が書かれている

ES(エントリーシート)の書き方はPDCAを意識するだけ」でもお伝えをしましたが、前提情報を正しく書くことで、読み手が状況を正しく理解することができます。

前提情報が抜けているESでは、なぜ頑張る必要があったのか伝わらず、必然性を感じられないESとなってしまいます。

【前提がかけていないダメな例】
私は飲食店のアルバイトで後輩指導に力を入れました。そこで私は後輩に細かく声をかけることを大切にしました。
⇒なんで後輩に細かく声をかける必要があったのか全く分からない
【前提が書けている良い例】
私は飲食店のアルバイトで後輩指導に力を入れました。その当時、先輩社員が後輩の仕事をサポートすることはほとんどなかったため、職場の雰囲気が悪くなっていました。その結果連携ミスが多発していました。そこで私は後輩に細かく声をかけることを大切にしました。
⇒後輩指導をしている人がいないので、先輩後輩の関係性が悪い→連係ミスとなっているので、後輩へのアプローチが必要だったことが読み取れる。
ではどこまでの前提の情報を書けばいいのか?と疑問に思う人もいるかと思います。
書くべき前提の情報は行動を理解する上で必要な情報だけです。
ただし、自分で書いているとどこまでが必要なのか分からなくなります。
だからこそ、他の人に見てもらうことが大切になります!

主述をそろえる

ESを書くのに集中していると、主語と述語がそろっていない文になってしまうことがあります。
読んでいてい違和感を覚える文になるため、これも必ずチェックしましょう!

【主述がそろっていないダメな例】
当初の目標は、集客に課題があったため、ビラ配りを行いました。
⇒主語と述語が揃っていないので、読んでいて違和感を覚える
【主述がそろったいい例】
当初の目標は、集客に課題があったため、ビラ配りを行うことでした。
⇒主語と述語がでそろっているので、読みやすい。

実際の行動を書く

考えたこと・思ったことをESに書いてしまう人がいますが、それでは評価されません。
あくまでもESは行動を表現するものです。

そのため、ワードであなたがやった活動部分だけ色を変えるなどして、実際の活動がかけているかをチェックするといいでしょう!

【実際の行動を書いていないダメな例】
売り上げが伸びていないことが課題だと考え、過去の売り方の問題点を洗い出す必要性を感じた。
⇒考えただけで、実際に行動をしたのか疑問が残る
【実際の行動を書いている良い例】
売り上げが伸びていないことが課題だと考え、過去の売り方の問題点を洗い出した。
⇒考えだけでなく、行動まで落とし込んでいて主体性を感じる

自分の行動を書く

自分の活動なのか、チームメンバーの活動なのかはっきりさせましょう。
あいまいな書き方をすると、変に面接で質問されることにつながります。

また自分の行動を書くのがESだからこそ、他人の活動を書いてしまうと文字数が圧迫されてしまいます。

【ダメな例】
同じメンバーが募集企画を出した。そこで私はその企画を改善した。
⇒この話においてメンバーの活動は重要ではないため、書く必要がない
【良い例】
私は募集企画を改善した。
⇒自分の活動だけを書いたことで、シャープな文になる

5W1Hが盛り込まれている

分かりやい文章ってどんな文章でしょうか?

ズバリ必要な情報をちょうど良い分量で書いた文章が分かりやすい文章です。
書き手にとっては当たり前の情報でも、読み手にとっては書かなければ分からないことは沢山あります。

情報の抜け漏れをなくすには書き出しで5Wを書き、実際の行動で1Hを加える書き方が大切です。

【抜けもれのあるダメな例】
フットサルサークルで2部リーグへの昇格を果たしたことです。
⇒誰がどのようなことを行ったか分かりにくい
【抜けもれのない良い例】
大学3年次フットサルサークルで、練習に対する団員の意識改善を行い2部リーグへの昇格を果たしました
⇒5w1hが盛り込まれているので

伝えるES:2次面接に呼ばれるレベル

2次面接を突破するためのESチェックポイント

ゆう
ゆう

2次面接呼ばれるためには、自分の活動をしっかり正しく伝える必要があります。そのためのコツをここでは確認しましょう!

数字を盛り込んでいる

ESの読み手は、分かりにくい話を嫌います。
もしあなたのESに「成果が出た」「結果が出た」「伸びた」「増えた」といった言葉が使われていたら、分かりにくいESになっているので要注意!

抽象的な言葉は数字に置き換えることで、やったことの凄さを客観的に伝えることができます。

【数字で表現されていないダメな例】
業務改善を行った結果、前年よりも多くの来客数を増やすことに成功した。
⇒「増やす」と言われても、どれくらい増えたのか分からないのでインパクトの大きさが把握できない
【数字で表現されている良い例】
業務改善を行った結果、来客数を対前年比110%まで増やすことに成功した。
⇒前年度より結果が出たことが読み手にも伝わる

想いも行動も盛り込まれている

ESを書いてみたら、ありきたりなものになってしまうことがあります。
なぜESがありきたりに見えるのかというと、自分らしさを上手く伝えることができていないからです。

では、自分らしさってどのように伝えればいいのでしょうか?
それは気持ちや思いなどの感情を盛り込めばいいのです。
なぜなら、とった行動は同じでもその裏にある感情は人それぞれだからです。

【想いが書かれていないダメな例】
私は過去に失敗した業務マニュアルの手直しに取り組んだ。
⇒なぜマニュアルの手直しに取り組んだのかが分からない
【想いも行動も書かれている良い例】
私は「ここで諦めたら2度と取り組むことはなくなってしまう」という思いから過去に失敗した業務マニュアルの手直しに取り組んだ。
⇒なぜ行動を起こすに至ったかが明確で、その人の考え方が分かる
あなたの感情にこそ、あなたらしさが隠れています。
だかこそ、感情を盛り込んだ文章を作りましょう!

活動の目的・狙いが盛り込まれている

どんな活動にも、必ず狙いや目的があります。
それはESにおける活動も例外ではありません。
逆に狙いがないまま活動をしているのであれば、それは再現性の低いアピールになってしまいます

ES(エントリーシート)の正しい書き方はPDCAを意識するだけ」でも説明をしましたが、狙いがない活動では結果の振り返りはできません。

あなたの活動の正しさを証明するために必ず目的・狙いを盛り込みましょう!

【狙いが分からないダメな例】
私はマニュアルの作成と声掛けのロールプレイングを行った。
⇒なぜマニュアルの作成と声掛けのロールプレイングを行ったか分からない
【狙いが分かる良い例】
私はどのホール担当でも食後のデザートが提案ができるようにマニュアルの作成と声掛けのロールプレイングを行った。
⇒誰でも提案できるためにやるべきことであったことがよく伝わる

前提情報を書きすぎていない

あなたのESには前提の情報は書かれているでしょうか?
「前提情報が書かれている」でも説明した通り、前提の情報がないと読み手には伝えたいことは伝わりません

しかし、前提を情報を盛り込みすぎてしまうと、本当に伝えたいあなたの行動部分の文字数が圧迫されてしまいかえって伝えたいことが伝わりにくくなります

そのため前提の情報は多くても全体の2割までにとどめておきましょう

【前提の情報量が多すぎるダメな例】
私は飲食店のアルバイトで後輩指導に力を入れました。その当時、先輩社員5名が後輩社員3名の仕事をすべてサポートすることはほとんどなかったため、先輩と後輩の関係性もほとんどなく、職場の雰囲気も悪くなっていました。その結果先輩と後輩の間での連携ミスが多発していました。そこで私は後輩に細かく声をかけることを大切にしました。
⇒細かく前提の情報を書きすぎているためにかえって分かりにくい内容になっている
【前提の情報量が適切な良い例】
私は飲食店のアルバイトで後輩指導に力を入れました。その当時、先輩社員が後輩の仕事をサポートすることはほとんどなかったため、職場の雰囲気が悪くなっていました。その結果連携ミスが多発していました。そこで私は後輩に細かく声をかけることを大切にしました。
⇒後輩指導をしている人がいないので、先輩後輩の関係性が悪い→連係ミスとなっているので、後輩へのアプローチが必要だったことが読み取れる

結果の出たエピソードである

どんな内容のESを書いたとしても、やはり結果の出ていない内容では良いESとはいいにくいです。

とはいえ、「誇れる結果なんて出ていないよ・・・」という人もいるかと思います。
そこで知っておいてほしいのは「結果(反応)=アウトプット-前提」ということです。

活動の結果は前提との差で示す

例えば「東大に入った」という結果を聞くとほとんどの人は「頑張った」と感じます。
しかし、灘高校出身の人が東大に行ったと前提を置くと、上記と同じほど「頑張った」とは感じにくいでしょう。逆に「過去に東大0人の学校」から「東大に入った」と聞くと、もの凄く頑張ったと感じます。
結果は同じなのに感じ方が変わるのは、人は頑張りを結果だけでなく前提の条件からどれだけ逆転ができたかで判断をしているからです。

だからこそ、ビリギャルに共感をする人がいるのです。

話がそれましたが、結果が出ていないという人はそもそも前提の情報でいかに大変であったかを伝えましょう。

【結果の見せ方がダメな例】
塾のアルバイトで校舎の成績を7位にしました。
⇒7位って微妙じゃない?と思われてしまう
【結果の見せ方が良い例】
塾のアルバイトで校舎の成績を65位から7位にしました。
⇒65位から7位なら何か頑張ったことがありそうと感じてもらえる

主述の間は短く書く

読み手が文を理解できなくなる理由の1つに主語と述語が離れているということがあります。

主語と述語の間に言葉を置かずに、できる限り前後にずらすようにしましょう。
そうすることで、「誰が」・「何をした」という文の幹が読みやすくなるため、文章全体が伝わりやすくなります。

【主述の間が長いダメな例】
当初の目標は、集客に課題があったため、ビラ配りを行うことに設定しました。
⇒主語と述語の間に言葉が入っていて読みにくい
【主述の間が短いいい例】
集客に課題があったため、当初の目標ビラ配りを行うことに設定しました。
主語と述語の間に言葉が入っていて読みにくい

関係のない話が書かれていない

ESを書いていると、詳しく説明しようとするあまり関係ない話が盛り込まれているケースがあります。

ですが、文章は長く詳しく書けば伝わるかというとそういうわけではありません。
実際、論文などは詳しく書いているあまりかえって素人には読みにくいものになっていますよね?
(そもそも論文は素人を読者の対象とはしていませんが・・・)

ESでも自分の活動を知らない人に説明をしようとするあまり詳しく書きすぎてしまっては、伝えたいことが伝わりにくくなります。

ESに書くべき内容は自分を伝えるために必要なことだけです。
それ以外は1文字もいりません。

だからこそ、自分が書いた内容のすべてが本当に必要な内容かチェックしましょう。

【関係のない話を書いているダメな例】
アルバイト先の居酒屋では3つの課題がありました。1つ目は食事の提供スピードが遅いこと。2つ目はオーダーのミスが多かったこと。3つ目はおすすめの品を伝えていなかったこと。そこで、食事の提供スピードが遅いことを改善するためにメニューの刷新を店長に提案しました。
⇒2つ目、3つ目の課題についてこの後の話で触れないのであれば書いても文字数を圧迫するだけになる
【関係のある話だけ書かれている良い例】
アルバイト先の居酒屋では課題がありました。一番の課題であった食事の提供スピードが遅いことを改善するためにメニューの刷新を店長に提案しました。
⇒話がシャープになった(128文字⇒70文字)ことで盛り込める内容を増やせる

自分の活動が全体の半分を占める文字数になっている

「前提情報を書きすぎていない」とも重なりますが、ESで一番盛り込むべき内容が盛り込まれていないESになっていませんか?

ESで一番盛り込むべき内容はあなたが行った活動です。
なぜなら、あなたが行ったことからしかあなたの評価はできないからです。

もしあなたの活動がESの半分も書かれていないようであれば、そのESであなたらしさを伝えることは難しいでしょう。目安はES全体の50%前後を自分の活動にしましょう。

ESの書き方

※スマホで読みにくい場合は拡大or横置きにしてください

時系列を守っている

話の時間軸がごちゃごちゃになっていると、活動の原因と結果を結び付けにくいESに見えてしまいます。
ESの中での時間軸をそろえるためには接続詞を上手く活用しましょう!

【順接】
そして・よって・それゆえ・それから・そこで・そのため・その結果
【逆説】
しかし・けれども・だが・ところが・一方で・にもかかわらず
【並列】
そして・また・かつ
【対比】
一方・逆に・反対に
【説明・補足】
なぜなら・例えば・つまり

せっかくやった活動が正しく伝えるためには活動の時系列を必ず守りましょう!

【時系列がおかしいダメな例】
チームの雰囲気を改善するために、1人1人と面談を行うこと、進捗を追う仕組みを作りました。進捗を追う仕組みは、面談でのアドバイスをどれだけ実行したかを毎週確認しました。面談では、今のやりがいと不満を引き出すようにしました。
⇒時系列としては①面談②進捗確認だが、その流れを意識していないせいで別の活動をしているように見える
【時系列が整っている良い例】
チームの雰囲気を改善するために、1人1人と面談を行うこと、進捗を追う仕組みを作りました。まず面談では、今のやりがいと不満を引き出すようにしました。そして進捗を追う仕組みは、面談でのアドバイスをどれだけ実行したかを毎週確認しました。
⇒時系列を「まず」「そして」という言葉で補っているため、読み手が流れを理解しやすい

伝わるES:最終面接まで呼ばれるレベル

最終面接を突破するためのESチェックポイント

ゆう
ゆう

最後に最終面接まで進める内容を作っていきましょう!そのためには、ESの内容に踏み込んでいく必要があります。今の活動のレベルを上げるための書き方・伝え方を見ていきましょう!

再現性のあるエピソードである

内定を取るためのポイントは再現性のある自分らしさを伝えることです。そのためには、ガクチカで書いた内容と同じような考え方・アプローチをした引き出しを用意する必要があります。

最終面接ではガクチカだけでなく、小学校の経験までさかのぼって再現性をチェックする企業もあります。そのため、大学時代だけではなく過去の自分も含めて一貫して発揮された強みを伝えることが内定のポイントになるということを知っておきましょう!

強みの見つけ方

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1人ではなく複数人で協働して達成したエピソードである

会社での仕事には1人でできるものはほとんどありません。
そのため1人で行ったエピソードを話してもなかなか評価はされません。
皆さんの経験の中で1人で達成した話ではなく、複数人で協働した話が盛り込めると評価されやすいESになります。

例えば、後輩の指導やチームを組んで働いた経験などがあれば優先して盛り込みたい経験ですね!
逆に勉強や資格の話は1人での活動になりがちなため、評価されにくいので注意しましょう。

ガクチカのレベル

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行動の裏にある価値観・考え方が説明できる

「再現性のあるエピソードである」にも重なりますが、あなたがそのアプローチを取った理由が説明できることも、再現性が高いことをアピールできるポイントになります。

あなたがとったアプローチの背景にある考え方を伝えることがポイントです。
なぜなら同じような課題があっても、アプローチ方法は人それぞれだからです。
つまり、同じアプローチをしても人によって「課題に対するものの見方」は異なるということです。

課題へのアプローチを明確にする

※スマホで読みにくい場合は拡大or横置きにしてください

だからこそ「なんで課題を課題だと感じたのか?」を言語化しておくことで、あなたらしさを伝えることができます。

問題の根本にアプローチした話である

ガクチカの結果(目標設定)を何と置くかによって、あなたの思考のレベルを伝えることができます

例えば、サークルの新歓を頑張って例年より新入生の人数を増やした話をしたとします。
もしそのような話を書いたのであれば、ほとんどの企業からは評価されにくい内容と評価されます。

なぜなら新入生を増やすこと自体は問題の本質ではないからです。
新入生を増やすことで、何を達成したかったのか?があなたの思考レベルが見える部分です。

そのために必要な課題の根本へアプローチできているかを確認しましょう!

問題の根本へアプローチしたか

※スマホで読みにくい場合は拡大or横置きにしてください

あなただからこそ達成できたことが説明できる話である

レベルの高い最終面接では、「他の人も別の活動をしている中で、なぜ自分の活動が結果につながったと言えるのか?」という質問がされます。

この質問ではあなたの活動に対する自信とその裏付けを見られています

その質問に対処するためには、事前に自分の活動の狙い(Plan)と達成度(Check)を明確にしておく必要があります。

自分の活動とその達成度を測る指標が明確になっていれば、他の人の活動があったとしてもその指標に対する影響度が低いことを伝えることができます。

PDCAサイクルを意識しよう

※スマホで読みにくい場合は拡大or横置きにしてください

文章のおかしなところを見つけるには?

ゆう
ゆう

文章の読みにくさを生み出す原因は2種類があります。文法的な読みにくさと内容的な読みにくさの2つがあるのでこれを解消しましょう!

1.文法的な読みにくさ
2.内容的な読みにくさ

文法的な読みにくさを洗い出す:ワード(Word)の活用

文法的な読みにくさは、ワードを使うことで解消できます!
ワードでは文法的な誤りを指摘してくれる機能があるため、積極的に活用しましょう!

1.ワードの「オプション」を選択

ワードを活用した誤字・脱字チェック

2.「文章校正」を選択し、「Wordのスペルチェックと文章校正」より「設定」をクリック

ワードを活用した誤字・脱字チェック

3.すべての欄にチェックを入れる

ワードを活用した誤字・脱字チェック

4.「スペルチェックと文章校正」をクリックして修正が必要な箇所を見つける

ワードを活用した誤字・脱字チェック

内容の読みにくさを洗い出す:OB訪問でESを見せる

せっかくのOB訪問では自分1人では気づきにくい部分を確認してもらいましょう。
具体的には文法的なミスよりも内容について見てもらうといいです。
特に内容について確認をしてもらう際は以下の点を確認は押さえておきたいところになります。

【OB訪問した際にESでチェックしてもらいたい観点】
1.働いているイメージがつく内容になっているか?
⇒他者と協同できるイメージがつくかどうか
2.結果を導くまでの流れで飛躍を感じるところはあるか?
⇒結果を出すための行動・マインドがそなわっているか
3.具体的に突っ込みたくなる観点はあるか?
⇒面接が盛り上がる構成になっているか
この3つの観点は「内定を出したいと思える」=「結果を出しそうな人に見える」かという観点に絞っています。
何から聞けばいいのか迷っている人はこの観点を質問してみてください!

まとめ:ESの書き方30のポイント

ゆう
ゆう

最後に本日お伝えした重要なポイントのおさらいです!

書き方ひとつで見え方は変わる!だからこそ細かい点までこだわろう!
やみくもに書いてもESの質は変わらない。OBに見てもらうときは内容に踏み込んでもらおう!
内容ではなく、書き方の指摘をもらった人は要注意。幼稚なESに見えている可能性が大。
ゆう
ゆう

今回の話をもとに、就活を進めていきましょう!

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就活相談お待ちしてます!

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