ES作成

ES(エントリーシート)の正しい書き方はPDCAを意識するだけ

ESの正しい書き方は PDCAサイクルを意識するだけ ES作成
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【こんな人にオススメの話】
ESを書いてみたものの、なんだかしっくりする書き方ができていない人

ESの正しい書き方

田中さん
田中さん

ESは書き方ひとつで読み手の印象を変えることができます。例えば、

  • 昼は大学で勉強しているが、夜はキャバクラで働いているAさん
  • 夜はキャバクラで働いているが、昼は大学で勉強しているBさん

やっていることは同じはずなのに、Aさんは夜遊んでいる人に見え、Bさんは昼に頑張る真面目な人に見えますよね?このように、情報の流れで印象は大きく変わります。ESをどのような流れで書くといいのか、学びましょう!

書く順番(PDCA)を意識すること

【ESの流れ】

  1. 結論
  2. 目的(課題)
  3. 行動
  4. 振り返り(逆境)
  5. 再行動
  6. 結果
  7. 成長

書く内容にこだわる人とは多いのに、書く流れについてこだわる人は多くありません。流れにこだわってESを書くには、「結論 → 目的(課題) → 行動 → 振り返り(逆境) → 再行動 → 結果 → 成長」の順番で書きましょう。なぜ、この流れだといいのか?というとPDCAサイクルを意識することができているからです。

【PDCAサイクルって何?】
PDCAサイクルとは以下の頭文字を取ったビジネス用語で、成果を上げる人の行動になります。
Plan・・・目的 Do・・・行動 Check・・・振り返り Act・・・再行動
ESを読んだときにPDCAサイクルが身についていると思わせることができれば、社会人として必要なスキルが身に着けていると思っていただけます。だからこそ、ESを書く際もPDCAサイクルを意識して「目的→行動→振り返り→再行動」を中心として書きましょう!
また、受かるESと落ちるESの違いについて説明した記事でもお伝えしましたが、まずはどんな質問にも答えることが大切です。だからこそ、「書き初めには結論、最後には成長」を書きましょう!受かるESと落ちるESを忘れてしまった!という人は記事を再確認しておきましょう!

また、それぞれの項目の分量について触れておくと、以下のようになります。こちらもあわせて確認をしましょう。

ESを書く流れ

結論

【オススメの書き方】
私は【場所】において【行動】をして【結果】を達成しました。

【実際に書いてみると】
私は【塾のアルバイト】において、【生徒募集のアプローチ方法を変え】たことで【生徒の入塾率を対昨年比105%】を達成しました。

【ESに対する割合】
10%

ガクチカの書きだしは必ず結論から書きましょう。結論を伝えるためのポイント

  1. 結果を端的に伝えること
  2. 行動を端的に伝えること

の2つです。

話の書き出しが結論から始まることによって

  1. この話で伝えたいことが何か分かるES
  2. 質問に答えることができている人と分かるES

と認識してもらうことができます。読み手側の気持ちになれば分かりますが、(多くの場合)400字あるガクチカを話の結論が分からないまま読まされるのはかなりの苦痛になります。それは読み手がどこに強弱をもって読めばいいかが分からないためです。

また、読み手が話を理解しやすくなるために、アルバイト/サークル/部活等、どの話なのかも書いておきましょう。そうすることで、この後の目的(課題)がどの場面の話なのかイメージしやすくなります。

分かりにくいESは真っ先に落とされるESになるので、必ず結論から書き出しましょう。

目的(課題)

【オススメの書き方】
当初、【場所】【-な状況】【達成できていない目標がある状態】でした。

【実際に書いてみると】
当初、【私の働く塾】では【生徒の募集が上手いっておらず】【少数の生徒にしか貢献できていません】でした。

【ESに対する割合】
10%

結論の次は目的(課題)について書きましょう。目的を書くときのポイント

  1. 目的:何を達成したかったのか(理想)
  2. 課題:どれほど大変な状況だったのか(現状)

を意識して書くことです。

就活生から1番多く頂く相談として、「頑張ったことがない」というものがあります。多くの人は勘違いしていますが、頑張ったことというのは結果を評価するわけではありません。頑張ったこととは結果ではなく結果までの過程における行動で評価がされます。

つまり、いかに現状が大変だったのか?という課題の部分と、その課題に対して何を達成したかったのか?という2つの差を埋めた活動で評価をされるということです。だからこそ、初めて読む人でも分かるぐらいはっきりと課題を書かなければ、どれだけ大変だったのかが読み手には伝わらない(=頑張ったことか分からないES)になります。

だからこそ、目的(課題)では「何を達成したかったのか」「どれほど大変な状況だったのか」を詳細に書きましょう。

行動

【オススメの書き方】
【○○という想い】から【目的】に対して【行動】を行いました。

【実際に書いてみると】
【一人でも多くの生徒の人生の貢献したいという想い】から、【生徒募集を成功させる】ために【他の先生でも使える募集ビラの作成】を行いました。

【ESに対する割合】
45 %

目的(課題)の次は行動について書きましょう。行動を書くときのポイント

  1. どんな想いがあったのか
  2. どんな行動をしたのか

を具体的に書くことです。なぜ行動を書くときに想いも書く必要があるのかというと、

  1. 他人のESと差別化をするため
  2. 自分らしさを正しく伝えるため

という2つの理由があるからです。

ESというのはあなたがどんな人なのかを伝えるための手段です。しかし、行動だけ書いても、あなたらしさを伝えるには不十分なのです。なぜかというと、就活という限られた枠では活動のジャンル(アルバイトやサークルなど)の課題に大きな差はないため、行動が似たり寄ったりになってしまうからです。

だからこそ、なぜそんな行動を取ろうと思ったのかという想いの部分を具体的に書くことで、企業との考え方とのマッチングを伝えることができます。それこそが、他の就活生との差別化に繋がります。

また、「頑張ったこと」というのは行動の部分からしか読み取ることができません。にもかかわらず全体の20%ほどしか書いていないガクチカではあなたらしさを何も伝えることはできません。少なくても行動部分を45%以上は必ず書きましょう。

振り返り(逆境)

【オススメの書き方】
しかし【失敗】しました。そこで【失敗から学び】に気づきました。

【実際に書いてみると】
しかし【ただ募集ビラを渡すだけでは、先生は動きません】でした。そこで【お願いだけでは動かないこと】に気づきました。

【ESに対する割合】
10%

行動の次は振り返り(逆境)について書きましょう。振り返りを書くときのポイント

  1. 行動したけど失敗したこと
  2. 失敗から学んだこと

について具体的に書くことです。この2つを具体的に書くことによって

  1. 失敗しても軌道修正する力が分かる
  2. 次に書く再行動とのつながりが明確になる

ということが伝わります。

失敗を書くのはどうなんだろうと悩む就活生もいるかと思いますが、むしろ失敗経験は書いたほうが良いです。なぜなら、実際のビジネスでも初めから仮説が上手くいくことはほとんどないからです。むしろ当初の目標を達成するために失敗の原因を突き止めることが大切です。

そのためには失敗とそこでの気づきを具体的に書きましょう。

再行動

【オススメの書き方】
気づきをもとに【工夫】をしました。

【実際に書いてみると】
気づきをもとに【募集ビラを渡すたびに褒めるという制度の導入】をしました。

【ESに対する割合】
5%

振り返り(逆境)の次は再行動について書きましょう。再行動を書くときのポイント

  1. 振り返り(逆境)での気づきを踏まえていること
  2. どうやって逆境を乗り越えたか方法が明確なこと

の2つです。この2つを踏まえることによって

  1. 話の流れを踏まえているので、話が理解しやすい
  2. 気づきと行動が一致していることを伝えやすい

というのがメリットです。

PDCAサイクルの一連の流れがこの最後の再行動ですが、ビジネスでも失敗後の軌道修正が肝になります。ここで、自分の行動を伝えることができれば社会人としての基礎力が身についていると伝えることができます。

失敗の経験を書くのは抵抗があることかもしれませんが、ぜひ社会人としての基礎力が身についていることをアピールするためにも書きましょう。

結果

【オススメの書き方】
その結果、【○○な理由】から【+な状況】に変わり、【結果】を達成した

【実際に書いてみると】
その結果、【褒められることが嬉しいと思う先生が増え】、【他の先生方も募集ビラを渡すように】変わり、【生徒の入塾人数50名】を達成しました。

【ESに対する割合】
10%

再行動の次は結果について書きましょう。結果を書くときのポイントは

  1. 結果をできる限り客観的なもので書くこと
  2. 再行動によって状況にどんな変化があり、結果に繋がったのかを書くこと

の2つです。この2つを踏まえることによって

  1. 結果の良し悪しが正確に伝わる
  2. なぜ結果に繋がったか具体的にイメージができる

ようになります。結果を客観的に書くためには、

  1. 数字が出ているなら:行動前と行動後の数字の変化
  2. 数字が出ていないなら:実際に行動してでてきた声

を書くと良いです。特に数字が出ていないとしても、その時に何を感じていたかなどは後から拾うことができるのでオススメです。

また、よくあるミスとして結果だけを書いているケースがあります。再行動だけしても急に結果に繋がるわけではありません。「再行動→結果」のような書き方をしていると、なぜ再行動が結果に繋がっているか分からないため、話が飛躍してしまいます。その結果、最後の最後で分かりにくい内容になるので注意しましょう。

成長

【オススメの書き方】
この経験から【学びの抽象化】が大切だと学びました。

【実際に書いてみると】
この経験から、【人を動かすためには、動きたくなるメリットを伝えること】が大切だと学びました。

【ESに対する割合】
10%

結果の次は成長について書きましょう。成長を書くときにポイントは

  1. 振り返り(課題)での気づきを踏まえた成長を書けているか
  2. 経験を抽象化して仕事レベルで書けているか

の2つです。このポイントを踏まえることで、

  1. 社会人としての伸びしろが伝わる
  2. どれだけ深い学びができているのか伝わる

ようになります。特に学びの深さを伝えるためには、気づきを抽象する必要があります。先ほどの例を参考にすると、人をほめることが大切という話では視座が低く見えてしまいます。抽象化するのが苦手な人は、「つまりどういうことをしたの?」と自分の気づきに疑問を投げてみましょう。

人をほめるとはどういうことなのか? → その人へのメリットを提示すること
というように抽象化をして自分の経験をアピールしましょう!

流れは分かったけど文字数が収まりきらない場合

田中さん
田中さん

ESの流れは分かったけど、いざやってみたら文字数が足りなかったという人もいるかと思います。そこで、文字数を削減するために必要なテクニックをお伝えします。

「動詞(形容詞)+こと」を名詞に変える

動詞(形容詞)に「こと」をつけて書いている時には、そのことを表す名詞が無いか探しましょう。例えば、「教えること」は「教育」や「指導」という言葉と置き換えることができます。そのように1後に置き換えることで、文字数を大きく減らすことができます。

【よく書きがちな「動詞+こと」とその名詞】
考えること → 思考
やってみること → 行動・実践
難しいこと → 困難・失敗・失態
嫌われること → 嫌悪(感)

類義語辞典で言葉を置き換える

ESを書いていて、文字数がオーバーしてしまうことはよくあることです。私はどうしてもいい言葉が思いつかなかったり、もっと短い言葉で書きたいのに思いつかないということが何度もありました。

ぜひ文字数を削りたい人にオススメなのが類義語辞典の活用です。今はネットで簡単に検索できます。Weblio類義語辞典がオススメなのでぜひ活用してみてください。自分が言い換えたい言葉を検索すればすぐに類義語が出てきますので、簡単に文字数を圧縮することができます。

社会人に添削してもらう

言い換えをしたり、圧縮をしてみたけど文字数が収まらない場合は、社会人に添削をしてもらいましょう。

社会人に添削をしてもらう目的は不要な文をまるっと削除するためです。どうしても自分だけでESを書いていると不要な文章が残ってしまいます。ESは伝えたい内容ではなく伝わる内容を残すのが鉄則です。

社会人にOB訪問する相手がいない人は、マッチャービズリーチ・キャンパスを活用すれば簡単に社会人が見つかります。使ってみたいけど、どう活用すればいいか分からない方はぜひ、以下のオススメ記事を確認してみてください!

まとめ:ESの正しい書き方

まとめ

田中さん
田中さん

最後に本日お伝えしたポイントをおさらいしましょう!

1.社会人も使っているPDCAサイクルを意識してESを書こう!
2.頑張ったことを伝えるために、結果ではなく過程を伝えよう!
3.他のESと差別化するためには行動だけでなく想いも書こう!
田中さん
田中さん

今回の話をもとに、就活を進めていきましょう!他にも知りたいことがあれば、この下にも就活記事があるので、読んでみてください!

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