今までは就活では企業説明の解禁日より前に情報を得ようと思ったらネットを活用するか社会人に直接話を聞くしかありませんでした。
しかし、今日ご紹介するOB訪問アプリの発達で、就活における多くの疑問を解消しやすくなりました。
例えばOB訪問をすることで情報の収集以外にも様々な活用方法があります。
・ES添削
・面接練習
・時間短縮
・企業理解を深める
・キャリアについて深める
・自己分析の壁打ちをする
目的別で役立つOB訪問アプリ

「OB訪問アプリ」と一口に言っても様々な種類があります。どれも似ているようで、微妙に違いがあるためどんな人にはどのアプリがオススメか見ていきましょう!
初めてOB訪問するなら:Matcher(マッチャー)
「就活相談にのるので、◯◯してくれませんか?」という合言葉のもと、 「就活相談をしたい学生」と「お願い事をしたい社会人」を 大学・学年関係なくワンクリックで繋ぐ、OB訪問マッチングサービスです。
引用:事業紹介より
マッチャーは社会人が就活生のOB訪問を受けるかわりに、就活生が社会人の要望を聞いてあげるというwin-winな関係を築くOB訪問アプリです。
学生登録者数:2万4000人
社会人登録者数:6000人
引用:「就活相談のるので、偉くなったらビール1杯ご馳走して下さい」――OB・OG訪問サービス「Matcher」が資金調達 より
就活生は社会人の要望プランを見て、自分で相談相手を選ぶことができます。また、OB訪問の後には就活生からのレビューがあるため、会ったことがなくてもどんな人なのか評価を確認できるので安心してOB訪問ができるのも嬉しいところ。
プランがあることで、社会人がどんなことをしてくれるのかが分かるため、初めてOB訪問する人には、初めてでも相談OKな社会人を見つけやすいため、初心者にオススメなのがマッチャーです。
自分の大学から受かった人の話を聞きたいなら:ビズリーチ・キャンパス
ビズリーチ・キャンパスなら、
あなたのOB/OGをたくさんつなぐことができる。
もっとつながろう。母校の先輩たちに。
もっと学ぼう。キャリアの先輩たちに。
キャンパスの外に、もうひとつのキャンパスがここにあります。先輩に聞きたい。後輩へ伝えたい。
OB/OG訪問ネットワークサービス
ビズリーチ・キャンパス引用:HPより
ビズリーチキャンパスは自分が在籍している大学の先輩と会えるOB訪問アプリです。
自分の大学のOB・OGとマッチングすることができるので、どうやって希望の会社に同じ大学から入った戦略を聞くことができる点が一番の特徴です。
ただし、登録できる大学が限られており、以下の大学以外は受け付けていない点がややマイナスポイントです。
【大学一覧】2020年8月13日現在
<国公立大>
大阪大学 東京大学 京都大学 東京工業大学 一橋大学 名古屋大学 名古屋工業大学 九州大学 九州工業大学 神戸大学 北海道大学 筑波大学 千葉大学 横浜国立大学 東北大学 滋賀大学 広島大学 東京都立大学(旧 首都大学東京) 大阪市立大学 大阪府立大学 東京外国語大学 国際教養大学 横浜市立大
<私立大>
早稲田大学 慶應義塾大学 東京理科大学 中央大学 青山学院大学 明治大学 法政大学 立命館大学 立教大学 同志社大学 上智大学 関西学院大学 関西大学 学習院大学 国際基督教大学 立命館アジア太平洋大学
引用:開校大学一覧より
そのためビズリーチキャンパスは自分の大学からどうやって就活を乗り越えたのか?や大学内でおすすめの就活講座があったか?といった点での使い方がオススメです。
「ソーシャルランチ」はトップ企業の社会人にOB訪問できる就活支援コミュニティです!
登録会員は、IT、マスコミ、金融、コンサル業界を中心とした多彩な企業3000社で働く社会人。
ソーシャルランチは名前の通り、ランチをしながらOB訪問ができるアプリです。
堅苦しくOB訪問をするのは嫌だ!という人にオススメです。
また、OB訪問するのがランチの時間になるため、女性にとっても安心なのがいいところですね!(社会人がOB訪問を受け入れる理由の一つに出会い目的が間違いなくあります。受入理由について触れているので、気になる人はこちらこちらもご確認ください!)
OB訪問だけでなくセミナーまで受けたいなら:レクミー(Recme)
レクミーは、学生や企業と共に創ってゆく就活サービスです。
「暗くて不安な就活。誰かの真似した自分をコピペする就活ゲーム」から、「明るく楽しい就活。自分の個性で勝負する、ホントの就職活動」へ。まずは'会える'を大切に。
実際に現場で活躍している社員に会い、そこで自分が体感したことを次の自分の行動に移し、また新たな人や企業と会う。この繰り返しこそが、気付いていない自分の個性発見や、仕事や企業の個性の発見の一番の方法です。人生にとってファーストキャリアは一度だけ。人はファーストキャリア選択の過程で、大きく成長します。たった一度の機会だからこそ、私たちは真摯に向き合います。
レクミーは他のOB訪問アプリとは違って「会える」をゴールとしていません。そのため、業界のセミナーやインターンシップなどその後の活動につながるイベントも用意されていることが特徴です。
単に社会人と会うだけでなく、その後の活動にすぐ移っていきたい!という人にオススメのOB訪問アプリです。
また、他のアプリと比べて超大手企業の在籍者が多いことが特徴です。大手だけ見たいんだ!という人には一番効率的に就活を進められるサービスですね!
その他:Yenta、Linkedin、Eight
他のサイトではyentaやLinkedin、Eightなども紹介されていますが、ここでは案内に留めたいと思います。
というのも、これらは社会人向けビジネスマッチングサービスなため、OB訪問を引き受けようと思って登録している社会人の割合が少ないからです。
改めてですがOB訪問アプリを活用する意味は以下の6つです。
・ES添削
・面接練習
・時間短縮
・企業理解を深める
・キャリアについて深める
・自己分析の壁打ちをする
このうち、キャリアについて深めるのであれば、これらのサービスは有効ですが、それ以外であればマッチャー、ビズリーチキャンパス、ソーシャルランチ、レクミーのいずれかの方が効率的でしょう。
LinkedInへようこそ。LinkedInはビジネスに特化した世界最大のSNSです。ここでは、世界の6.45億人を超えるメンバーが仕事やキャリアに関する情報を取得、交換しています。
引用:HP概要より

名刺交換した後ってみなさん、どうしていますか?
別に友達を増やしたいわけじゃない。
名刺でつながるEightなら、たまたま出会った仕事のご縁を、絶やすことなく、未来につなぎます。
誰もが自分のビジネスネットワークを便利に活用できる時代へ。
それが、わたしたちEightのビジョンです。引用:HPより
OBから返信をもらえる確率を高める方法

ここまでの話を聞いてさっそくOB訪問をしようと思った人は、OB訪問ができる可能性を高める工夫も知っておくことで、スムーズなスタートを切ることができます!
OB訪問の申請をしたのになかなか受け入れてもらえないときは、もしかしたらあなたの情報が不足しているかもしれません。
社会人側も「どうせOB訪問を受け入れるならしっかりした学生がいい」と考えているので、以下の情報がちゃんと記入されているか確認をしましょう!
・プロフィール欄を充実させる
⇒就活に真剣に向き合っていることを伝えるため
・なぜあなたに申請したのかを伝える
⇒あなたに頼りたいことを伝えるため
・いま困っていることを伝える
⇒解決できるか判断してもらうため
・返信が来たら24時間以内に返す
⇒しっかりしていることを伝えるため
OB訪問の賢い使い方

OB訪問を上手く活用できている就活生は必ず「目的意識」を持って相談をしています。ここでは、目的別にOB訪問を効果的にする使い方を伝ええます!
志望業界・志望企業の研究
社会人が務めている業界や企業について相談をすることで、就活における視野を広げることができます。
仮に興味のない業界であったとしても、話を聞いた後に「なぜ興味がわかなかったのか?」を言語化しておくことが就活の後半で役に立ちます。実際、最終面接に近づくと「なぜ他の企業ではないのか?」という質問に出会う機会が増えます。この質問にこたえることができずに、最終までは行くのに内定は取れないという学生も多くいます。
他の業界ではダメな理由も含めて回答することができなければ、面接官を納得させることは難しいでしょう。
そこで業界の知識を深めるためには以下のような質問がおすすめです!
・現在、事業として力を入れていることは何ですか?
・他社より優れいている点は何ですか?
ESの添削
業界の知識と並行してOB訪問で行いたいのが、ESの添削です。というのも、ESの完成度を高めるためには時間が必要になるからです。
完成度の高いESと言われて、皆さんはどんなESを想像するでしょうか?
それは「構成面」と「内容面」の2つが充実しているESです。
ここで、社会人にESの添削をお願いするときの注意点をお伝えします!
それはES提出の3週間前から(遅くても2週間前から)添削をお願いすることです。
なぜなら初めてES添削をお願いするときは、ほとんど構成面の修正になってしまい、肝心な内容面まで踏み込んでもらえないことが大半だからです。

3週間も必要なの?と思った方もいるかと思いますが、社会人が隙間時間で添削を行うことを考えたらそれくらいは余裕を持ったほうがいいでしょう。
しかし、ESの質を高めるには、「構成面」だけでなく「内容面」の充実が欠かせません。だからこそ、余裕を持って添削のお願いをしましょう。
なお、社会人に見せる前に自分でチェックをしておきたいという人は以下の記事を見て確認するとよいかと思います!
◆内容面のチェックをしたい人向け
◆構成面のチェックをしたい人向け
面接の練習
夏から冬にかけては、先ほどの業界研究やES添削がOB訪問の主な使い方になります。
そして秋口からは少しずつ実戦形式の面接練習も積んでおきたいところです。というのも、大きく差がつくのが、この面接練習だからです。
多くの就活生のミスは、ESの完成度は高めようと努力するのに、面接の練習時間はES添削ほど割かないことです。言い換えると、内定を取れる人と取れない人の差が一番出るのがこの面接だということです。
皆さんの周りには、「最終までは行くけど、内定が取れないんだよね~」なんて言っている先輩はいませんか?せっかくESは通過したのに、そのあとの面接で落ちてしまってはもったいないですよね?
まだOB訪問の経験が浅い人にとっては少しハードルが高いかもしれませんが、本選考で勝つためにOB訪問の面接でたくさん失敗してほしいです!

今まで150人以上の学生と面談をしてきましたが、最終的に希望の会社から内定を取っている学生は、面談練習をたくさん申し込まれています!
面接の練習をする際には以下の観点で評価してもらうようにすると良いです。
〈話し方〉
・会話のスピード
・身振り手振り
・目線
・姿勢
・会話のキャッチボール
・結論ファースト
〈話の内容〉
・話の流れ
・話の具体性
・話のイメージのしやすさ
・自分らしさが伝わったか
キャリアの考え方
新卒カードをどの会社に使うかは、あなたのキャリアにとって大きな影響を与える選択です。
単に会社への理解を深めるだけではなく将来どんな人生を歩みたいのかを考えることも納得して就活を終えるには大切な活動の一つです。OB訪問ではそのロールモデルとなる人を探すことも、いいきっかけになります。
そこで、以下のような質問をすることで、あなたのキャリア観を広めていくことができるのでぜひ行ってみてください!
・人生で達成したいことは何ですか?
・なぜ最初の会社をそこに選んだのですか?
まとめ:OB訪問にオススメの4つのアプリ

最後に本日お伝えした重要なポイントのおさらいです!
2.OB訪問では自分の目的に合わせてお願いしたいことを明確にしよう
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