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「結論から書く」だけでは落ちる理由|ESで本当に伝えるべきこと【相談300件の現場から】

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ゆう

✍ このブログについて

就活浪人のキャリア論 ─ 運営者「ゆう」

就活浪人を経てベネッセ・リクルートから内定。

300名超の就活相談から得た「自分を正確に伝える力」を発信しています。

【こんな人にオススメの話】
■ ESを出しても書類で落ち続けているが、何が悪いのかわからない人
■ 結論から書くことは意識しているのに通過率が上がらない人
■ 大学3年の冬から就活を始め、インターン選考をほとんど受けてこなかった人

「ESは結論から書く」——この知識を持っている就活生は今や大多数です。それでも、書類選考で落ち続ける学生は後を絶ちません。

私はこれまで300件以上の就活相談を受けてきました。その中でESが通らない学生には、ほぼ例外なく共通した「誤解」があることに気づきました。この記事では、その誤解の正体と、具体的な改善の視点をお伝えします。

「結論から書く」だけでは不十分な理由

結論から書くのはあくまで「構成のルール」です。問題は、その結論を支える情報が圧倒的に少ないことにあります。

採用担当者が結論を読んだ瞬間に思うのは「それってどういうこと?」という一言です。その答えが書かれていなければ、どれだけ良い結論でも相手の心には届きません。

相談に来た就活生のESを見ると、結論は書けているのに、その結論を補足・具体化するエピソードが全体の半分以下しか書かれていないケースが非常に多い。本人は「書けている」と思っているのに、実際に読むと薄い——これが最も多いパターンです。

💡 ポイント

ESは「凄そうに見えることを書く書類」ではありません。読み手に「ビフォーとアフターのギャップ」を理解させる書類です。どれだけ凄い実績でも、ビフォーがなければアフターの凄さは伝わらない。この視点を持つだけで、ESの書き方は根本から変わります。

相談現場でよく見た「落ちるESの2パターン」

パターン①:「アフター(結果)」しか書いていない

ESで落ちる学生のほとんどは、行動と結果だけを書いています。ビフォー——つまり「その行動をする前の状況」と「なぜ自分がその行動をしたのか」——が抜け落ちています。

比較対象がないと、読み手には「それがどれくらい凄いことなのか」が伝わりません。以下の2つを比べてみてください。

❌ 落ちるES ✅ 通るES
アルバイトのリーダーとして、チームをまとめ売上を前月比120%に改善しました。私は主体的に行動し、メンバーに積極的に声かけをしました。 着任当初、スタッフ同士の情報共有がなく、同じクレームが繰り返されていました。原因を調べると引き継ぎの仕組みがゼロだったことが判明。私は朝礼での5分共有タイムを提案・実施し、3ヶ月後に売上が前月比120%、クレーム件数が半減しました。

右のESは情報量が多いのではありません。「なぜその行動をしたのか」が読み手に伝わるから、人物像が浮かび上がります。採用担当者が面接で会いたいと思うのは、こちらのESを書いた学生です。

パターン②:「行動」だけあって「想い・動機」がない

「〇〇をしました。その結果、△△になりました」という構成で終わっているESです。行動と結果は書かれていても、なぜその行動をしたのかという動機・価値観が見えない。

面接官が知りたいのは「何をしたか」ではなく「なぜそうしたのか」です。行動の羅列はその人らしさを伝えません。どれだけ実績が立派でも、「この人はどんな人なのか」が伝わらないESは通りません。

ビフォーを引き出す「2つの質問」

コーチングで実践していて効果が高かった、ビフォーを言語化するための質問法を紹介します。ESを書く前に、自分自身にこの2つを問いかけてください。

質問①「その行動をする前と後で、何がどう変わったか?」
人数・数値・頻度・雰囲気など、変化を具体的に言語化する。ここがビフォー・アフターの骨格になります。

質問②「なぜ他の人が気づかない中で、自分はその行動をしたのか?」
これが「自分ならではのきっかけ」を引き出す問いです。誰でも思いつく行動より、あなた固有の動機の方がESに個性が生まれます。

この2つの質問をしてみると、多くの学生が「そういえばそんなことがあった」と、ESに書いていなかった重要な情報を思い出します。ESに書くべき情報は、すでにあなたの中にある。引き出せていないだけです。

💡 相談現場から

この2つの質問を経てESを書き直した学生の多くが「自己分析がまだ全然足りていなかった」と気づきます。ES対策は同時に、自己分析を深めるプロセスでもあります。書き直す中で自分の行動パターンや価値観が見えてくる、という副次効果もあります。

「AIで書いたES」が通らない理由

最近、ChatGPTで書いたESを持ってくる学生が増えています。壁打ち相手として使うのは問題ありません。ただ、文章そのものをAIに書かせると、読んでいてすぐわかります。

数値ベースのファクトばかりが並んでいて、就活生らしさが見えない。「120%達成」「50人のチーム」「3ヶ月で改善」という事実の羅列になっていて、なぜその人がその行動をしたのかという人間の文脈が消えています。採用担当者はそこを読みたいのに、AIはそこを生成できない。

AIを使うなら、順番が重要です。まず自分でビフォー・アフターと「自分だけのきっかけ」を箇条書きで書き出す。その材料をAIに渡して「この内容をもとに文章を整えて」と使う。この順番なら、一次情報はあなたのものになります。

まとめ ― ESで本当に伝えるべきこと

「ESが通らない」と悩む学生の多くが、「凄そうに見える実績を書こう」という方向で努力しています。でも、それは本質ではありません。

ESはビフォーとアフターのギャップを読み手に理解してもらうものです。凄そうに見せようとするのではなく、「自分がどんな状況で、なぜ動き、何が変わったのか」を丁寧に伝えること——これがES突破の本質です。

落ちるESの特徴 通るESの特徴
結論だけ書いて中身が薄い 結論+ビフォーの状況+なぜ動いたかが揃っている
アフター(結果)しか書いていない ビフォーとアフターのギャップが明確
誰にでも当てはまる動機 自分にしかないきっかけが書かれている
AIが生成したファクトの羅列 人間の文脈と感情が伝わる文章

ESを一緒に見てもらいたい方へ

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