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就活浪人のキャリア論 ─ 運営者「ゆう」
就活浪人を経てベネッセ・リクルートから内定。
300名超の就活相談から得た「自分を正確に伝える力」を発信しています。
■ プレエントリーと本エントリーの違いがよく分からない人
■ 何社プレエントリーすればいいか迷っている人
■ プレエントリーをどう使えば就活を有利に進められるか知りたい人
「プレエントリーって、とりあえず気になる企業に登録しておけばいいんですよね?」
就活相談でよく聞かれる質問です。答えはYesでもありNoでもあります。登録すること自体は合っているのですが、「気になる企業だけに登録する」という使い方が、実は就活の選択肢を狭めている原因になっているケースが非常に多いのです。
この記事では、プレエントリーと本エントリーの違いから、就活浪人を経験した立場から感じた「もったいない使い方」、そして面接突破につながるプレエントリーの戦略的な使い方まで解説します。

プレエントリーは「登録するかしないか」より「どう使うか」で差がつきます。就活浪人を経験した立場から、やり直すなら変えたいことも含めて話します。
プレエントリーと本エントリーの違い
まず基本を整理します。この2つを混同したまま就活を進めると、「申し込んだつもりだったのに選考に進めなかった」というミスが起きます。
| 項目 | プレエントリー | 本エントリー |
|---|---|---|
| 意味 | 「興味があります」という意思表示・資料請求 | 選考に正式に応募すること |
| 提出物 | 氏名・大学名などの基本情報のみ | ES・志望動機・自己PRなど |
| 選考への影響 | 原則なし(辞退も自由) | 書類選考・筆記・面接へ進む |
| もらえる情報 | 説明会・インターン・選考の案内メール | 選考の結果・次のステップの案内 |
シンプルに言うと、プレエントリー=企業からの情報を受け取る権利を取得すること、本エントリー=選考に参加する意思表明です。プレエントリーをしただけでは選考は始まりません。
⚠️ よくあるミス
「プレエントリーしたから後は連絡を待つだけ」と思っていたら、気づかないうちに本エントリーの締め切りを逃していたというケースは非常に多いです。プレエントリー後も、届く案内メールをこまめに確認することが重要です。
プレエントリーは何社すればいいか【データで見る実態】
公益社団法人 全国求人情報協会の調査(2025年卒)によると、大学生の平均プレエントリー社数は14.8社でした。文系は17.2社、理系は9.9社と差があります。
💡 プレエントリー社数の分布(2025年卒・大学生)
1〜4社:33% 5〜9社:13.8% 10〜19社:17.6% 20〜49社:22% 50社以上:6.5%
出典:公益社団法人 全国求人情報協会「2025年卒学生の就職活動の実態に関する調査」
ただし、この「平均14.8社」という数字をそのまま目標にするのはおすすめしません。後述しますが、プレエントリーの意味を理解した上で自分なりの基準を持つことの方が大切です。
就活浪人が振り返る「プレエントリーのもったいない使い方」
正直に言います。私自身の就活時代のプレエントリーの使い方は、今振り返るともったいなかったと感じています。
当時は「気になる企業だけに絞ってプレエントリーしていた」のです。一見まともな判断に見えますが、これは「プレエントリー=企業を絞るためのツール」という発想です。
本来、プレエントリーの段階ではまだ企業の詳細な情報を持っていないことがほとんどです。説明会にも参加していない、社員の話も聞いていない段階で「この企業は気になる・気にならない」と判断するのは、実は情報不足の中での判断に過ぎません。
💡 就浪ゆうの視点:発想を逆転させる
プレエントリーは「企業を絞るためのツール」ではなく、「気になる企業を増やすためのツール」として使う方が本来の目的に合っています。今やり直すなら、気になっていない企業にも積極的にプレエントリーし、説明会や情報収集を通じて「この企業はアリかナシか」を判断するフェーズに使います。
プレエントリーを「広く」使うべき本当の理由
「気になる企業だけに絞ると何が問題なのか」と思う人もいると思います。答えは面接で答えられなくなるからです。
就活の面接では、ほぼ必ず「なぜ他の企業・他の業界ではなく、うちなのか」という質問が飛んできます。これに説得力を持って答えるためには、一度は他の業界・他の企業も見た上で比較検討した、という経験が必要です。
最初から1〜2業界しか見ていない就活生が陥るのは、「他の業界がダメな理由」を面接で具体的に語れないという問題です。面接官からすると「本当に業界研究をしたのか?」という疑問が残ります。
理想的な流れは次の通りです。
| フェーズ | やること | 目的 |
|---|---|---|
| ①広げるフェーズ | 気になっていない企業も含め、複数業界にプレエントリー・説明会参加 | 比較軸を作る |
| ②絞るフェーズ | 情報収集をもとに、本当に進みたい業界・企業を1〜2つに絞る | 志望理由に根拠を持たせる |
| ③本エントリーフェーズ | ESを書き、本格的な選考に臨む | 内定獲得 |
「他の業界を見た結果、やっぱり御社の〇〇という点が自分のやりたいことに一番近かった」という言葉には説得力があります。最初から1業界しか見ていない就活生の志望動機にはこの説得力がありません。
プレエントリーのタイミング【逆算の考え方】
💡 プレエントリー(広げる)フェーズの終了目安は冬インターン
冬インターンまでにはさまざまな企業・業界を見るフェーズを終了させておくことが理想です。なぜなら、志望企業の情報を最後に収集できるのが春インターンとなるため、そのタイミングでは「この企業のインターンに行く」という意思決定ができている状態が望ましいからです。
この逆算で整理すると次のようになります。
- 大学3年の夏〜冬インターン期間:プレエントリーを広く行い、さまざまな業界の説明会・インターンに参加して比較軸を作る
- 冬インターン終了後〜春インターン:志望業界・企業を絞り込み、本命企業のインターンに参加して最終確認を行う
- 3月の就活情報解禁以降:本エントリーを本格的に進め、ES・面接対策に集中する
なお全国求人情報協会の調査では、就活の終了時期として「大学3年/大学院1年の3月以前」の割合が最も高いという結果が出ています。早期選考が増えている現在、情報解禁の3月を待ってから動き始めるのではすでに出遅れているケースもあります。
プレエントリーの方法【リクナビ・マイナビ vs 企業直接】
プレエントリーには主に2つの方法があります。
💡 2つの方法の使い分け
①就活ナビサイト(リクナビ・マイナビ等)からプレエントリー
一度登録した情報を使い回せるため手間が少ない。広げるフェーズに向いている。
②企業の採用ページから直接プレエントリー
マイページをすぐに開設できる。志望度の高い企業は採用ページから直接登録しておくと選考情報の見逃しが少ない。
広げるフェーズではナビサイトを活用して効率よく多くの企業の情報を受け取り、絞るフェーズに入ったら志望度の高い企業は採用ページからも直接プレエントリーするという使い分けが効果的です。
まとめ:プレエントリーは「視野を広げるツール」として使う

プレエントリーは「気になる企業だけ登録する」では損をします。広げるフェーズに使い、面接で「他の業界ではダメな理由」を語れる状態を目指しましょう。
💡 重要なポイントのおさらい
✔ プレエントリー=情報を受け取る権利の取得。選考は始まらない
✔ プレエントリーは「企業を絞るツール」ではなく「視野を広げるツール」
✔ 気になっていない業界にもプレエントリーし、比較軸を作ることが面接突破につながる
✔ 「他の業界ではダメな理由」を語れるようにするために、広げるフェーズが必要
✔ 広げるフェーズの終了目安は冬インターン。春インターンでは志望企業が絞れている状態を目指す
✔ 志望度の高い企業は採用ページから直接プレエントリーして選考情報の見逃しを防ぐ
✔ プレエントリー後のメール管理を怠ると本エントリーの締め切りを見逃すリスクがある

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