特に安定を求めるなら大企業、成長を求めるならベンチャー企業という人もいますが、本当にそうでしょうか?
近年、終身雇用もなくなり、一つの企業に勤め続けることが正解でなくなってきています。1つの企業にずっとい続け、その会社でしか使えないスキルしか身についていなかったために、転職をできないということもあります。
今回は、大手企業とベンチャー企業のメリットデメリットを分析し、どっちが自分にとって求めている環境なのかを考えるきっかけにしたいと思います。
ぜひ最後まで読んでみてください!
大手企業について
大手企業のメリットデメリットを理解して選択をしましょう!
メリット
福利厚生がしっかりしている
なんだかんだ、大企業は福利厚生がしっかりしてます。例えば社宅や寮が完備されていることで、必要以上にお金を使う必要がなくなり、貯金や運用など自由に使えるお金が増えます。
また年間の休日も120日や125日あり、祝日に休むことがしっかりできます。
普段なかなか会えない大学の友達や会社の同期と息抜きができる時間があるというのは、それだけでストレス発散になります。
特に社会人1年目は何をやっても新しいことだらけなため、いろんなことでストレスを無意識に感じます。福利厚生がしっかりしていことで、そういったストレスを少しでも軽減する余裕ができるでしょう。
研修がしっかりしている
新卒で入社して、現場に配属されるまでに丁寧に研修をしてくれます。名刺の渡し方など社会人として必要なマナーから、その企業の商品やサービスの理解を深める研修など多種多様な研修を用意してくれます。
最初に入って習ったことが、社会人としての土台になります。この期間に学ぶべきことを学ぶことができないままでいると、「社会人としてちょっと・・・」と信頼を得られない人になってしまいます。
信頼を得られないことで、社外はもちろん社内の人との関係も構築しにくくなります。その結果、成果が出にくい担当者になってしまう可能性もあります。そういった当たり前を入社時にすべて学ぶことができるということは、大きなメリットですね。
業務でやるべきことが明確
大企業の場合、自分の業務範囲がある程度決まっていることも多く、自分の役割がはっきりしています。
役割がはっきりしているということは、その業務に集中して取り組めるだけでなく、仕事を通じて伸ばせるスキルもはっきりしているということです。スキルがはっきりしていれば、例えば転職の際にもどんな力を伸ばすことができたか明確に伝えることができるということになります。
また、業務自体も効率化されている傾向にあり、部署が変わったとしても1から作り直す必要性が薄い点もメリットでしょう。
そのため、自分が提供したい価値を提供しやすいことが最大のメリットになります。
デメリット
成果を出したときに自分の力か商品・サービスの力か分からない
大企業には、他の企業には真似ができないサービスがあります。当たり前ですがこのサービス自体が優秀なため、多くの企業やお客さまに購入していただいているわけです。
そうなると、仮に商品やサービスが売れたとしても、それは個人の力なのか商品やサービスの力なのか分からないということがあります。
もちろん、「お客さまに価値を届けることが大切だ!」と考えるのであれば問題はありませんが、「自分のおかげで買ってくれたんだ!」と強く実感したい場合は、合わないかもしれないですね。
新しいことに使えるリソースは限られている
「新しいこと」というと語弊があるかもしれませんが、大企業は中小企業やベンチャーではできない大きな仕事を取りに行きます。
そのため、ニッチな範囲のお客さまをターゲットとしてサービスを開発することは少なくなっていきます。
普段働く中で、いいサービスがたくさんあるからこそ「もっとこういうお客さまにも何か出来たらいいのに・・・」と感じてしまう場面にも出会うでしょう。そうなったとしても、あえて大企業がその顧客課題を解決するために時間やリソースを使うメリットが低いため、支援しきれていないという想いを感じる可能性があります。
給与面を上げる転職がしにくい
大企業になると、就職1年目のスキル以上の給与をもらうことができます。そして、じっくりと育てていく傾向も強くなるため、実績を作り上げるまでに時間がかかるケースもあります。
実績がないのに給与が高いとなると、転職をしようとしたときには給与が下がるケースが非常に大きくなります。特に転職にて給料を上げようと思ったら、スキルをアピールするか、同じ業界の中で上にある企業に転職することが必要になります。
そのため、給与面が上がらないなら転職はできないと考えてしまうことで、転職できる機会が損失してしまうこともあるので注意しましょう。
もちろん、大手企業でも1年目からスキルをめちゃくちゃ伸ばせる会社もあるので、OB訪問などを通して、1年目の裁量権を聞いておくことも大切でしょう。
ベンチャー企業
一方で、ベンチャー企業だからこそ経験できることなどもあります。どちらがいいのかこちらも理解を深めていきましょう!
メリット
企業とともに自分の成長を感じられる
ベンチャー企業は創業間もないことが多く、まさにこれから成長のフェーズにあるような企業が多いです。そのため、自分の成長が企業の成長に直結していく可能性も高く、企業の成長と自分の成長を共に感じやすいというのが特徴です。
大企業だと、いろんな部署などがあり、自分の成果を上げたことが直接的に企業の成長に繋がっている感覚は持ちにくいかもしれないですね・・・。
いろんな力を身に着けないといけない環境がある
ベンチャー企業では、日々さまざまな業務内容が回ってきやすい環境にあります。また、仕組化できていないことで、仕事の上流から下流まですべてを行う必要も高いです。
1.マーケティングをしてターゲットを選定する
2.ターゲットに対して、提案の方法を検討する
3.提案を通して、サービスや商品を購入してもらう
4.購入してもらったサービスや商品を継続的に活用してもらえるように支援する
5.さらに課題を引き出して、別のサービスや商品を購入してもらう
そのため、さまざまな業務に対応していく行動力や器用さなどが求められます。
社長や上司と近い距離で働ける
社員の数が100名以下であることも多く、各部署の人の顔や名前を把握して働くことができるのはベンチャー企業ならではでしょう。
大企業になってしまうと、名前は知っているけど面識はない人とメールだけでやり取りをしたり、どうしても意思疎通を図っていくことが難しくなります。
その点、ベンチャー企業では横の関係はもちろん、縦の関係では見知った人と働くことができます。特に、自分の上司にあたる人だけでなく、上司の上司とも近い環境で働くことができるので、上の人がどんな考えで動いているのかをより理解しやすいことが成長に繋がりやすい環境になるでしょう。
デメリット
福利厚生が整っていない
大企業ほど資金面に余裕がないため、ベンチャー企業では福利厚生が整っていないケースも多いです。福利厚生が整っていると、給与面以上にお金をもらうことができます。
例えば、社宅や寮の完備がされていると、月々の家賃を8割減にすることができます。都内で生活すると1人暮らしでも8万前後かかってしまうところが、1万から2万円で生活することができる場合もあります。
一見、給与面が高そうに見えても、福利厚生が整っていないことで、トータルで使えるお金が少なくなくなってしまうことがあるため、ベンチャー企業を見るときは給与面だけでなく、福利厚生が整っているかをチェックしましょう!
業務内容や方針が変わることがある
ベンチャー企業は日々、様々なことにトライ&エラーをしていくことが求められます。
1か月前には新サービスをリリースするために動いていたのに、その計画がダメになって方針を急転換するということもあります。
特にベンチャーでは生き残りをかけた社長の方針がすべてになるため、目まぐるしく変わることも少なくないでしょう。常に様々な方針が飛び交うことで、ストレスを感じやすいタイプの人は、本当に自分に合っているのか確認を必ずしましょう。
研修が少ない
研修を通して、じっくり時間をかけて成長させるのではなく、現場に出てトライ&エラーを通じて成長していくことを求めるのがベンチャー企業です。
そのため、人から指示をもらって動くことが好きな人にとっては、自分の頭で考えて、答えを作り出す働き方はあまり合わないかもしれません。
特に、社会人として当たり前のマナーなども自分から学ばなければいけないこともあり、一般常識は自分から学び続ける必要があるでしょう。
選ぶ前に考えておきたいポイント
大企業がいいのか?ベンチャー企業がいいのか?は人によって違います。求めている環境はどっちが近いのか?をしっかり分析しましょう!
成長か安定か?
自分の成長を求めているのか、安定を求めているのかは事前に考えておきたいポイントです。
成長を求めているからベンチャー企業、安定を求めているから大企業というのは考えが浅いです。そうではなくて、どんな成長を求めているのか?そもそも安定とは何を意味するのか?を考えることが大切です。
今の時代、終身雇用というわけでもなくなってきているため、1つの企業でしか通用しないスキルで頑張ることはかえってリスクとなり得ます。
数年後を見据えて、どんな力・どんな生活を求めているからベンチャー企業or大企業という軸で選ぶと、より納得感の高い選択ができるでしょう。
お金かやりがいか?
お金とやりがいも事前に考えておきたいポイントです。
ちなみに、お金とやりがいは両立できないことではありません。大企業の中でもやりがいを持ちつつお金をもらっている人もいます。ベンチャー企業でもやりがいもお金もない人もいます。
お金だと年間いくらくらい必要なのか?そしてそれはなんでなのか?ということを考えたり、やりがいってどんなやりがいを求めているのか?を言語化しておくことが重要です。
そのためにはしっかりと自己分析を行うことも大切です。自己分析が進んでいない人は、以下の記事も確認をしてみると参考になるかもしれません!
どんな社風・人たちと働きたいか?
ベンチャー企業でも大企業でも、入社をしたら四六時中社内の人と関わり続けます。だからこそ、どんな人と働きたいのかを考える必要があります。
特にベンチャーになれば、顔を知った人たちの集まりになるため、嫌な人がいてもずっと付き合い続ける必要があります。一方で大企業であれば、企業内でキャリアのチェンジがあるため、数年我慢すれば人事異動が発生します。
だからこそ、そんな人たちと働きたいのかをしっかりと考えておかないと、「想像していた環境と父がう・・・」と後悔する選択になってしまうので、事前に考えておきましょう。
どんな人が実際に働いているのかを知りたい場合は、必ずOB訪問をして確認をすることがオススメです。
まとめ:大手企業とベンチャー企業のメリット・デメリット
最後に本日お伝えした重要なポイントのおさらいです!
▶ じっくり面倒を見てほしいなら大企業のほうがよい!
▶ 自分から考えて行動することが求められるのがベンチャー企業!
コメント