✍ このブログについて
就活浪人のキャリア論 ─ 運営者「就浪ゆう」
就活浪人を経てベネッセ・リクルートから内定。
300名超の就活相談から得た「自分を正確に伝える力」を発信しています。
■ ガクチカの書き方が分からず手が止まっている人
■ 書いてはみたがこれで合っているか不安な人
■ 他の就活生と差がつくガクチカにしたい人
ガクチカを書こうとしても「何を・どの順番で・どれくらい書けばいいのか」が分からず手が止まってしまう就活生は多いです。また、書いてみたものの「なんとなく薄い」「面接官の心に刺さっていない気がする」という悩みもよく聞きます。
その原因のほとんどは「基本のフォーマットを知らない」か「行動は書けているが想いが抜けている」かのどちらかです。

この記事では、300件の就活相談から見えたガクチカの7つの構成フォーマットと、他の就活生と差をつけるための書き方を解説します。
ガクチカを書く前に:テーマ選びの基準
書き方の前に、まずどのエピソードをガクチカにするか選ぶ必要があります。アルバイト・サークル・ゼミ・留学など複数の候補がある場合、「最も結果が出たエピソード」ではなく「最も自分らしさが発揮されたエピソード」を選ぶことが大切です。
⚠️ 「最も結果が出たエピソード」を選ぶと起きる問題
面接ではガクチカが一定レベルに達していると判断された後、「過去の別エピソードでも同じような力が発揮されましたか?」と聞かれます。最も結果が出たエピソードで勝負してしまうと、他のエピソードと一貫性を持たせることが難しくなります。
💡 「自分らしさが発揮されたエピソード」とは
自己分析の結果分かる、「過去(小学生・中学生の頃)の自分も持っていた考え方や価値観」が現れたエピソードのことです。過去から現在を貫く一貫した自分らしさが面接の軸になります。
ガクチカの7つの構成フォーマット

企業によって200文字のこともあれば800文字のケースもありますが、基本のフォーマットは常に同じです。この流れと分量を大きく逸脱しないことで、読み手があなたのイメージをしやすくなります。
💡 ガクチカの7つの構成フォーマット
| 流れ | 分量 | 伝えたいポイント |
|---|---|---|
| ① 結論 | 10% | 結果と行動を端的に伝える |
| ② 目的・課題 | 10% | どれほど困難な状況だったかを伝える |
| ③ 行動 ★最重要 | 45% | どんな想いでどんな行動をしたか具体的に伝える |
| ④ 振り返り・逆境 | 10% | 行動したが一筋縄ではいかなかったことを伝える |
| ⑤ 再行動 | 5% | どうやって逆境を乗り越えたか伝える |
| ⑥ 結果 | 10% | 行動の結果、状況にどんな変化をもたらしたか伝える |
| ⑦ 成長 | 10% | 一連の流れからどんなことを学んだか伝える |
それぞれのパートについて、書き方のベースと実際の文例を合わせて解説します。
① 結論(全体の約10%)
💡 書き方のベースと文例
ベース:私は【場所】において【行動】をして【結果】を達成しました。
文例:私は【塾のアルバイト】において、【生徒募集のアプローチ方法を変え】たことで【生徒の入塾率を対昨年比105%】達成しました。
最初の一文で「場所・行動・結果」を端的に伝えることで、読み手が続きを読みたくなる状態を作ります。
② 目的・課題(全体の約10%)
💡 書き方のベースと文例
ベース:当初、【場所】は【〜な状況】で【達成できていない目標がある状態】でした。
文例:当初、【私の働く塾】では【生徒の募集が上手くいっておらず】、【少数の生徒にしか貢献できていない】状況でした。
課題を具体的に書くことで「だからこそその行動が意味を持つ」という流れが生まれます。状況が困難であればあるほど、後に続く行動の価値が上がります。
③ 行動(全体の約45%)← 最も重要
⚠️ 多くの就活生が陥るパターン
「〇〇をしました」「△△を行いました」と行動の事実だけを書いてしまっている。300件の相談の中で、行動部分が最も書けていないパートでした。
💡 書き方のベースと文例
ベース:【○○という想い】から【目的】に対して【行動】を行いました。
文例:【一人でも多くの生徒の人生に貢献したいという想い】から、【生徒募集を成功させる】ために【他の先生でも使える募集ビラの作成】を行いました。
他の就活生と一歩差をつけるために、「行動に至った想い(源泉)」を必ずセットで書きましょう。想いにこそあなたらしさが表れるからです。面接官は行動の事実だけでなく、「なぜその行動をしたのか」という動機を最も知りたがっています。
④ 振り返り・逆境(全体の約10%)
⚠️ 失敗を書くことを恥ずかしがる就活生が多い
ガクチカと聞くと、綺麗に上手くいった経験を書こうとしがちです。しかし仮に本当に物事が最初からうまくいったとするなら、それはあなたにとって大変なエピソードではなかったということになります。失敗部分を書くことで、修正能力とリアリティを読み手に感じてもらえます。
💡 書き方のベースと文例
ベース:しかし【失敗】しました。そこで【失敗からの学び】に気づきました。
文例:しかし【ただ募集ビラを渡すだけでは、先生は動きません】でした。そこで【お願いだけでは動かないこと】に気づきました。
⑤ 再行動(全体の約5%)
💡 書き方のベースと文例
ベース:気づきをもとに【工夫】をしました。
文例:気づきをもとに【募集ビラを渡すたびに褒めるという制度の導入】をしました。
振り返りで得た気づきをもとに具体的にどう行動を変えたかを簡潔に書きます。④と⑤はセットで「あなたの修正能力・柔軟性」を伝えるパートです。
⑥ 結果(全体の約10%)
💡 書き方のベースと文例
ベース:その結果、【○○な理由】から【プラスな状況】に変わり、【結果】を達成しました。
文例:その結果、【褒められることが嬉しいと感じる先生が増え】、【他の先生方も募集ビラを渡すように】変わり、【生徒の入塾人数50名】を達成しました。
結果は数字で表すと説得力が増します。また「なぜその結果になったか」の因果関係まで書くことで、単なる結果報告ではなくあなたの行動が成果につながったことが伝わります。
⑦ 成長(全体の約10%)
💡 書き方のベースと文例
ベース:この経験から【学びの抽象化】が大切だと学びました。
文例:この経験から、【人を動かすためには、動きたくなるメリットを伝えること】が大切だと学びました。
成長のパートで大切なのは「学びを抽象化すること」です。「塾での経験から〇〇を学んだ」という具体の話を、社会人としても応用できる普遍的な学びに言い換えることで、入社後の活躍イメージが面接官に伝わります。
書き終えた後に必ずやる:マーカーチェック
ガクチカを書き終えたら必ず「マーカーチェック」を行いましょう。書き手であるあなたは無意識に説明しているつもりでも、ガクチカの中では言い換えや説明が不足していることが多々あります。300件の就活相談でESを見てきた中で、3人に1人は自己満のESになっていたと言っても過言ではありません。
💡 マーカーチェックのやり方
1. ESに書いたキーワードにマーカーを引く
2. そのキーワードから「伝えたい強み」を書き出す
3. 書いた強みにマーカーを引く
4. その強みを想起させるES内の別のワードを同じ色のマーカーで引く
5. 同じ色のマーカーが引けるなら繋がっている。引けなければ話が飛躍している
「本当に自分の頭の中で考えた内容がESに落とし込まれているか?」をマーカーで確認することで、自己満のESになっていないかをセルフチェックできます。
あいまいな言葉を「行動・数字・想い」に書き換える
構成が整っても、「丁寧に」「たくさん」のようなあいまいな言葉が多いと、読み手によって思い浮かべる場面が変わってしまいます。形容詞や副詞は、次の3つに書き換えましょう。
① 行動に書き換える
⚠️ あいまいな例
お客さんと丁寧にコミュニケーションを取りました。
💡 行動に書き換えた例
アンケートで「料理が出るまでの待ち時間」への不満が多いと分かったため、待ち時間にお客さんが興味を持っている話をするようにしました。
② 数字に書き換える
行動に書き換えにくい言葉は、数字にすると伝わります。特に「たくさん」「いっぱい」「多く」「何回も」「いくつも」「繰り返し」は、数字に置き換えられないか確認しましょう。
⚠️ あいまいな例
資料をたくさん作り直して、なんとか説得に成功しました。
💡 数字に書き換えた例
資料を1日に3回以上作り直して、説得に成功しました。
③ 形容詞は「想い」を伝えるところで使う
あいまいな言葉をすべて消すと、今度は報告書のような味気ない文章になります。形容詞は、行動のきっかけになった気持ちを伝えるところで使いましょう。
💡 想いを加えた例
ダメ出しをされた悔しさから、資料を1日に3回以上作り直して、説得に成功しました。
文字数が収まらないときの削り方
7つのフォーマットで書くと、指定の文字数を超えることがよくあります。内容を削る前に、まずは言葉を短くしましょう。
💡 文字数を減らす3つの方法
①「動詞+こと」を名詞にする:考えること→思考、やってみること→実践、教えること→指導
② 類語辞典で短い言葉を探す:言い換えたい言葉を検索すると、短い言い回しが見つかります
③ 社会人に読んでもらい、不要な文をまるごと削る:自分で書いていると、なくても伝わる文が残りがちです
ESは「伝えたいこと」ではなく「伝わること」を残すのが鉄則です。それでも収まらない場合の削り方は、文字数別の構成(200〜800文字)と合わせて以下の記事で解説しています。
まとめ:ガクチカの書き方で大切なこと

最後に重要なポイントのおさらいです!
💡 重要なポイントのおさらい
✔ テーマは「最も結果が出たもの」ではなく「自分らしさが一貫して発揮されたもの」を選ぶ
✔ 結論・課題・行動・逆境・再行動・結果・成長の7つのフォーマットで書く
✔ 行動パートが最重要。「行動の事実」だけでなく「行動に至った想い」を必ずセットで書く
✔ 失敗・逆境を書くことを恥ずかしがらない。それが修正能力とリアリティを伝える
✔ 書き終えたら必ずマーカーチェックで自己満のESになっていないか確認する






コメント