就活が始まっても、すぐに受けたい企業がいくつも決まる人って少ないですよね。
おそらく、この記事を読んでいるあなたも業界の絞り方や受ける業界の増やし方を知りたくて読んでいるのではないでしょうか?
「業界研究 やり方」と調べればたくさんの記事が世の中にあるのに、効果的な(=内定を取るだけでなく、自分に合った業界を見つける)やり方はあまり出回っていません。
そもそも、なんで業界研究をやる必要があるのか分かっていない就活生も少なくはありません。
(あなたは答えられますか?)
そんな現状を踏まえてこの記事では
②そして、どうやってやればいいのか?
業界研究って何のためにやるの?
業界研究って何のためにやるんでしょうか?
ざっくり分けると、その理由は大きく3つあります。
②自分に合った企業を増やすため
③内定につなげるため
これら3つが目的であることを理解しているだけでも、業界分析のやり方が大きく変わります。
では、それぞれの目的をもう少し細かく確認してみましょう。
持ち駒を増やす
内定の可能性を1%でも高めるためには、行きたいと思える企業を1社でも増やすことに尽きます。
では、なぜ業界研究をすると行きたいと思える企業が増えるのでしょうか?
その理由は主に2つあります。
②間違った業界理解を直せるから
人は知っているものの中からしか選ぶことはできません。
つまり、知らない業界についてはエントリーをすることさえできないため、必然的に内定の可能性を捨てていることになります。
多くの就活生は志望する業界で働いたことがないため、勝手なイメージで受ける・受けないを決めてしまいます。(航空業界や広告業界は華やか!というイメージだけが先行して受ける人が集まるのを考えると、イメージで人が動いていることは容易に想像ができますね。)
だからこそ誤った認識を直して、本当に面白そうと思える業界を知ることが大切なんです。
また、持ち駒を増やすためにはその業界が拡大しているのか、縮小しているのか知っておくことも重要です。せっかく入社したのに長く働くことが難しい業界であれば、内定を取った意味がなくなってしまいますからね。
自分に合った業界を探す
長く働くことができるという意味では、自分らしく働ける業界か見極めることも必要ですね。
あなたに合った業界を探すには2つの情報が外せません。
②福利厚生などの生活に関わる情報
実は業界によって働き方というのはある程度決まってきます。
例えば金融なら基本は営業として個人プレーが中心となります。
働き方が見えてくるとどんなポイントがあなたに合っているか見えてきます。
つまり、個人で働くということは、協働した経験よりも何かをやり切ったり、挑戦した経験の方が重要視されるということです。(詳しくは「内定につなげる」でみていきます。)
それこそが本来の業界研究を行う意味です。
1人で働くよりも、チームで働きたいという人にとっては金融業界は働きにくいかもしれませんが、個人活動が好きな人には向いているかもしれません。
このように働き方は企業による違いよりも業界による違いが大きく影響します。
(もちろん職種による違いも影響しますが、今回の話では省略します。)
また、仕事を選ぶということは、1週間の時間の使い方がある程度決まるということを意味します。
例えば金融業界ならマーケットは平日にしか開いていません。
つまり祝日に仕事をするということは特殊な部署でなければあり得ないわけです。
しかし、サービス業界(百貨店やテーマパークなど)なら土日祝日が一番の儲け時となるため、休みは平日になることも多くあります。
だからこそ、「どんな生活をしたいか?」ということを考えて業界研究をしないと思っても見なかった選択をしてしまうかもしれません。
ここで注意をしておきたいのは、休みもお金も手に入れるという都合の良い話は基本的に存在しないということです。どんなバランスで働くことが自分にとっていいのか、過去の思考や経験から振り返ってみるのもいいですね。
内定につなげる
そして、業界研究の究極の目的は内定につなげることです(むしろ内定に繋がらない業界研究なんかやっても時間の無駄です)。
そのためには2つのポイントが存在します。
②志望業界以外ではダメな理由を作ること
先ほど、金融業界なら個人プレーが求められるので、協働した経験よりも何かをやり切った経験の方が重要であることをお伝えしました。
業界を理解するということは、その業界に求められる人物像を理解するということでもあります。
求められる人物像が見えてくると、どんな働き方だからその人物像が求められているのかが予想できるようになります。
そこまでくれば、あなたの経験からどんなことをアピールすればいいのか見えてきますよね。
アピールする力を理解するのと同時に、この業界でないとやりたいことが達成できない理由を言語化しておくと内定がグッと近づきます。
加えてもう一つ情報をお伝えすると、どの企業でも最終面接で聞かれるド定番の質問への対策にもなります。
「なんで当社なの?」
この質問に皆さんは答えられますか?
「なんで当社なの?」という質問を言い換えると「なぜ他の業界・他の企業ではないの?」ということです。この質問は様々な業界を理解しておかないと答えることは不可能でしょう。
なぜかというと、基本的にどの業界もも最終的な目的は人を幸せにすることだからです。
つまり、究極のゴールは同じなのになぜ他の手段(業界)よりもいいのかを論理的に伝える必要があります。
例えば・・・
金融であればお金を使って人を幸せにします。
飲料メーカーであれば飲み物で人を幸せにします。
お金を使うことで、飲み物とはどういうアプローチの違いがあるからこそ志望する意味があるのか?
業界によるアプローチの違いを言葉にすることができれば、「なんで当社なの?」という質問に自信を持って対応できるでしょう。
人を幸せにするためには、その手段であることが大切である必然性を語るために、他の業界の理解を深めておきましょう。
業界研究ってどうやればいいの?
ここまで、読んだ方はなぜ業界研究がそんなに重要なのか分かったと思います。
改めて確認をすると3つの目的がありました。
②自分に合った企業を増やすため
③内定につなげるため
しかし、ここからが本題です。この3つの目的を果たす業界研究をどのように行えばいいのか?
この章ではそれについて解説します。
ざっくり分けると業界理解を深めるには3つ〜4つの方法があります。
②OB訪問
③インターン・企業説明会
④新聞・ニュース
ここではそれぞれの違いについて細かく確認していきましょう。
就活本を活用した業界理解
就活本では、必要な知識を手軽に入手することができます。使い方で分けると2種類に分けることができます。
②業界ごとの本
業界地図はすべての業界についてざっくりと理解を深めるための本になります。
どんな業界があるのか?これから伸びそうな業界ってどこ?という就活生にオススメの本です。
一方で、「もうこの業界に決めた!」という就活生にオススメなのは業界ごとの本です。
(以下のような本です。)
このタイプの本では、業界の動向や流れ、サービスについての知識を深めることができます。具体的な働き方をイメージすることで、アピールすべきポイントを整理したい人にオススメの方法です!
OB訪問を活用した業界理解
本で情報を得たら、具体的どんな働き方をしているのかイメージを膨らませるためにはOB訪問がオススメです。特に気になる業界であれば5人ほどに会ってみることがオススメです。
OB訪問をするためには2つの方法があります。
②大学のキャリアセンター
OB訪問アプリを使うことで、希望の業界で実際に働いている人の話を聞くことができます。
就活が上手くいっている就活生を見ると、3年の6月ごろにはOB訪問をスタートしているようです。
特にオススメのアプリはマッチャーとビズリーチキャンパスです。
OB訪問アプリの中では大手になるため、人の質が担保されていることがポイントです。
また、アプリはちょっと抵抗がある…という人は大学のキャリアセンターを活用してみましょう。
同じ大学出身ということもあり、親身に相談に乗ってもらえることも多くあります。
いずれにせよ、早い段階から業界の知識を入れておくことは、インターンや本選考で企業を選ぶ際に役立つので、まだやっていない人は今日から取り組んでみましょう!
インターン・説明会を活用した業界理解
インターンや説明会でも業界の知識を知ることができます。
特に1dayのインターンの多くは自社紹介という形が多く、本を読んだりOBに会ったりするのが面倒という人にはいいかもしれません。
ただし、あくまでも説明会なので企業側に都合のいいような解釈されている情報もあります。
そのため、結局は就活本やOB訪問をすることになりがちなので、インターンや説明会だけで満足しないように注意しましょう。(説明会で得られる情報は保騎亜の就活生も得ることができるので、差別化にはつながりにくい情報になります。)
新聞・ニュースを活用した業界理解
よく新聞やニュースで業界研究をオススメしている人がいますが、個人的にはあまりオススメはしません。なぜなら、今企業が取り組んでいる事業の理解だけになり、働き方やアピールすべきポイントを理解することに一切繋がらないからです。
ただし、最近の企業動向を知ることで志望度が高いことをアピールする使い方はできます。
一番やりやすい方法としては、法律の改正を知ることです。
なぜなら、法律の改正が事業の成長の方向性を決めることがあるからです。
例えば、業界によってはここ数年で大きな変革が下記のようにあります。
教育業界なら2024年の英語4技能化
酒造メーカーなら2026年の酒税法改正
こういった業界の流れを知っておくと、今その業界で覇権を握る為にどんなことが大切になっているか理解を深めることができます。
業界の動向を志望動機と絡めることができれば、求められる人材に近づくことができるため、内定が近づくでしょう!
まとめ:無駄な業界研究をしないために
最後に本日お伝えした重要なポイントのおさらいです!
2.興味ある業界と興味ない業界の両方を見ることで、「業界を選んだ理由」を明確にしよう!
3.目的に合った業界理解の方法を選ぼう!
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