振り返ってみたけど、自分が頑張ってきたことは勉強しかない…
ということもあるかと思います。
しかし、世間一般では就活で書くべきことは、部活やサークル、インターンやアルバイトなどの経験だと言われています。
なぜ学業だとだめなのでしょうか?
そもそも、本当に勉強系はアピールの材料にならないのでしょうか?
今回は、そんな疑問に答えていきたいと思います!
なぜ学業だとダメだと言われるのか
まずは、なんで学業がダメだと言われるのかを知ることから始めましょう!ダメな理由が分かれば、落ちないネタに書き直すことができます!
協働した経験を伝えにくいから
学業系の一番の問題は、協働した経験を伝えにくいからです。
つまり、仕事で必要なスキルの一つであるコミュニケーションスキルが必要とされずに、個人プレーだけで解決できてしまうことが大半だということです。
面接などで求められているのは、自頭の良さではなくチームで仕事をしたときに成果を出すためのマインドを持ち合わせているか?が求められています。
例えば、同じ学業でも自分1人で頑張った経験ではエピソードとしては弱いですが、誰かと協力して成し遂げたエピソードであれば十分に戦えるエピソードです。
実際に、同じ勉強系でもゼミ活動はアピールの材料になりやすいです。
なぜなら、ゼミ活動自体がチームで進める活動になりやすく、実際の仕事の場面にもあるような会議や打ち合わせ、資料作成など類似した点があり、働く場面とつながる力をアピールしやすいからです。
頑張る目的がGPAなど自分のためになりがちだから
次に、学業系がネタになりにくい理由として頑張る目的がGPAや資格など自分に向かうベクトルになりやすいことがあります。
これは、仕事との違いを考えてみると理由が分かると思います。
仕事では自分のために頑張るのではなく、お客さまのために頑張るというのが当たり前の常識です。
そのため、面接官が「何を目的に頑張れる人なのか?」を知ろうと思ったときに、学業は自分のことであれば頑張ることができるが、誰かのために頑張ることができるというイメージが沸きにくいエピソードになりがちです。
逆に、勉強の目的が何かを達成するための手段として必要なケースであれば、評価をしてもらいやすいエピソードになります。
例えば、留学や転部などがこのケースに当たります。
それらは、自分の目的というよりかは、何かをしたくてそのための手段としての活動になります。
頑張る目的を自分へのベクトルから誰かのためにというベクトルに書き換えることができれば、企業で働く時にも、人のために頑張れるんだなということを伝えることができるでしょう。
大学によって授業の難易度が異なるから
授業に関して評価をしにくい最大の点は、大学によって授業の難易度が大きく異なることによります。
理系で毎日研究室があって、アルバイトもろくにできないような生活を送っている人もいれば、大学が終わった後にサークルやアルバイトをして、さらに飲み会にも行けるような生活を送っている人もいます。
「授業」といっても、それほとに大変さが異なるため、そもそもの物差しにしにくい点が大きいでしょう。
逆に言えば、どれだけ大変だったのか?という課題の部分を明確に書くことができれば、忙しい中でもやり抜く力のありそうな人だと見てもらうことができます。
課題をどうやって明確に書けばいいか気になる人は、ぜひ下記の記事を参考にしてみてください!
学業を使うときに書くべき経験
では、ここからは学業を書く時にどうすればアピールの材料になるのかを説明します!
1人で達成したことではないということ
学業ネタを社会人でも通じるエピソードにするためには、いかに1人だけでやった話ではないということをアピールする必要があります。
例えば、ゼミで先輩後輩とチームをつくって意見を出しあったことで議論をした場面や、研究における解釈ややり方を事前に話し合った経験などが当てはまるでしょう。
ここで特に重要になってくることは、意見をどのように調整したのか?メンバーをどのようにゴール(目標)に導いたのかということです。
ここでいうゴールへ導くというのは別にゼミ長など、仕切る立場にあることが重要なわけではありません。どのようにして、意見がぶつかる関係において調整を行ったのか、どうやってやる気がない人を前向きにしたのかなどといった、話です。
このポイントを押さえることができれば、社会人でも通用する学業ネタに変わります!
自分以外の誰かのために頑張った経験であること
また、学業の目標を自分以外のものにおいてあげることも必要になります。
自分の名誉のために仕事をしている人はいるかもしれませんが、自分の名誉だけでお客さんから評価されることはあり得ません。
常に、お客さんにどうなってほしいのかを考えるのと同じように、誰に向けて頑張ることができるのか?をしっかりとアピールしましょう。
学業ネタで外にベクトルを向けてアピールをするには以下のような観点があります。
・ゼミ活動で優勝して、教授への恩替えをしたかった
・研究の内容を進めて、やりたいことへの知識を身につけたかった
・周りの人の評価を変えたかった
このように、誰のために頑張ったのか?どんなことを原動力したのか?を書くことで学業からもあなたらしさを感じることができる話になります。
いかに困難であったか課題の設定を細かくすること
学業における困難といっても、様々な種類があります。単に勉強自体が大変だったのか、勉強周辺の環境(メンバーや生活)が大変だったのかで、伝えるべきことが大きく変わります。
・専門知識過ぎて理解が追いつかない
・(留学などで)言葉による壁がある
・(ゼミや研究室などで)協力を得れない
などなど
単に「困難だった」と書かれた内容など、自分らしさを伝えるにはざっくりしすぎています。
逆に書き方を「どう困難だったのか?」「なぜ困難だったのか?」を細かく分解することで、同じエピソードでも伝わり方が大きく変わります。
大変だったことのどこを伝えるべきかは、あなたの強みをどう伝えるかに関わってきます。だからこそ、しっかりとした自己分析も欠かせません。まだ自己分析が甘いと感じている人は、以下の記事も参考にしてみてください!
実際に私が使った学業を絡めた例
最後に実際に書いていた学業系のガクチカを紹介します。そのような見せ方をすればいいのか?を考えるときの参考にしてみてください!
ガクチカの例:忙しい中でもやり切った話
半年で合格率8%の転部試験に合格したことです。英国留学を機に経済学部から英文科への転部を目指しました。しかし、親が経営する会社の倒産により退学の危機に瀕するほど、学費不足な点と通常一年以上の対策をし、試験に挑むところ、半年間での早急な学力の向上が必要な2点が問題でした。このまま何もせず諦めたくないという想いから、資金面では塾のアルバイトを週5日に増やす決断をしました。時間がない中でも、授業に工夫を施したことで賞与も受け、合計60万円を用意しました。また、学力面では、勉強時間を確保するためにアルバイトがない日は閉館まで大学で勉強した駄犬でなく、通学時間や講義の空き時間も活用しました。時間的・体力的につらい時にはやる気を高める言葉に目を通す工夫をし、勉強をやり抜きました。この結果、34人中3人の転部合格者に選ばれました。この経験から「小さな工夫」と「絶対にあきらめない気持ち」が大切だと学びました。
まとめ:学業でアピールする方法
最後に本日お伝えした重要なポイントのおさらいです!
▶ 何のために頑張ったのか?なぜ頑張ったのか?を言語化しよう!
▶ 自分の強みと絡めて、アピールすべき場面をしっかり設定しよう!
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