ここで一つ伝えておきたいことがあります。
多くの就活生は「資格のアピール=持っている資格を伝えること」だと考えています。
ですがこの考えは誤りで、企業は資格をアピールしてほしいわけではありません。
実際に、「企業が採用基準で重視する項目と学生が面接等でアピールする項目(複数回答)」において企業の資格に対する認識を見てみると9.5%と決して高いとは言えない数字が出ています。
一方で、企業が採用時に最も重視しているのは人柄だというアンケート結果も出ています。
ここで重要になるのは、資格を資格としてアピールするのではなく、人柄を伝えるためのものとしてアピールすることで他の就活生と差をつけることができるということです。
そこで、「今回は資格をどのようにアピールすれば魅力的に伝わるのか?」について解説していきます。
アピールするときに伝えたい4つのポイント
資格を魅力的にアピールするために4つのポイントを意識することが重要です。特に「考え方」についてここでは解説していきます!
なぜ取得しようと思ったのか
まずはじめに、資格を取得した理由について振り返りましょう。
資格を取ろうと思った理由を振り返ることで、あなたの考え方を洗い出すことにつながります。
この資格の取得理由が一番その人らしさ(=人柄)をアピールできる部分になります。
なぜなら、資格取得理由は人それぞれだからです。
例えば、友達に負けたくないから資格を取った人もいれば、資格を通じて達成したいことがあったから取った人もいるでしょう。
この取得理由がその人らしさが出てくるところになるからこそ、その理由を言語化できれば他の就活生よりも一歩リードしたアピールに繋がるでしょう。
取得するときに工夫したことは何か
あなたが取得した資格はすんなり受かったものでしたでしょうか?
おそらく、資格に向けて勉強時間の捻出する工夫をしたり、受けるにあたって友達に相談したりと自分なりの勉強をした人が多いと思います。
資格を取得するまでの工夫を伝えることで、「仕事についても分からないことがあったらこんな風に立ち回ります」ということをイメージさせることができます。
特に社会人になりたての頃は新しい業務に慣れていないため時間の制約を受けやすいです。
また、一人でできる仕事にも限りがあるため先輩などから力を借りることが必須です。
そのため、資格取得に向けた努力の仕方でも上記のポイントを踏まえて伝えることができればアピールに繋げることができます。
資格取得に向けてモチベーションをどのようにコントロールしたか
資格取得に向けてずっとモチベーション高く勉強し続けることができる人は多くありません。
そして、あなたもその例外ではないと思います。
この資格の勉強を続けていく中でのモチベーションの上下をどのようにコントロールしたのかは、実際に仕事についてからのモチベーションコントロールの話につなげることができます。
思ったような結果が出なかったときに、どんな思いで向き合ったのか?一度完全にリフレッシュしてから120%勉強に取り組んだのか?など人によってモチベーションをコントロールする方法は様々です。
モチベーションの管理方法を言語化して、効果的に人柄をアピールしましょう!
資格を業務にどう活かしたいか
取得した資格が志望企業の業務で活かせるなら、その話も盛り込むとよりイメージを沸かせることができるでしょう。
「御社の業務では○○なことが求められると考えたので、○○の知識が必要だと考えて資格を取得した」という話ができると、逆算的思考ができる人としてアピールすることができます。
ポイントとしては資格を取ったとことが重要なのではなく、知識が必要だと感じて行動した姿勢を伝えることです!
資格のアピールの例
ここでは、実際に私が持っていた資格とそれをどのように面接で話をしていたかをお伝えします。
私が就活生時代に持っていた資格は以下の5つでした。
・英検準1級
・中国語検定2級(1級から6級まであって6級が最上位)
・ビール検定
・サッカー審判員資格4級
このうち、ESによく盛り込んでいたのは最後の3つでした。TOEICや英検をアピールするのではなく、業務上で活用しない資格をアピールにしていたのか?と思うかもしれません。
そこで実際の面接でのやり取りをお伝えしようと思います。
ESを拝見すると、ビール検定やサッカー審判員など変わった資格を書かれていますね。なんでこの資格を書かれたんですか?
はい。これらの資格を取った理由が私らしさを表していると考えたからです。1例としてサッカーの話をお伝えします。地元のクラブでサッカーのコーチを行っていました。そこのクラブは保護者がコーチをしていたため、練習メニューも子どもの親コーチが考えていました。
親コーチだけだと上手く回らなさそうだね。
その通りなんです。入団当初から練習メニューの改善が必要だと考えていましたが、いきなりきた私が何を言っても聞き入れてもらえませんでした。選手からの信頼は得ていたため、コーチである親からの信頼を獲得する必要があり、コーチ業務で一番避けられていた審判ができることで本気で取り組んでいる姿勢を見せることができると考えました。
なるほどね~。信頼を得るために取った資格だったんだね。
他の2つの資格も同様でした。中国語検定も、大学院のゼミに参加した時に日本人は私しかおらず、全員中国人留学生であったため、仲間になるために取得しました。また、ビール検定もアルバイト先でどうしても動かしたい後輩がおり、その人がビール好きだったため、話のきっかけを作るために取得しました。
いかがでしたでしょうか?
「なぜ資格を取ろうと思ったのか?」を伝えることで単なる資格のアピールから人柄のアピールに変わったのが分かったかと思います。
このように、単に資格をアピールするのではなく資格取得に至った背景を言語化することで、効果的な自己アピールにつながりますので、ぜひ実践してみてください。
オススメの資格とその対策方法
ここまで、資格についてお伝えをしてきましたが、これから資格をとろうかなと考えている人もいるかと思います。そこで、最後にオススメの資格をお伝えしたいと思います。
TOEIC
今の就活においてTOEICは必須と言っても過言ではないでしょう。
受けていない就活生がいないくらいに多くの人が取得している資格になります。
このTOEICですが、アピールするには最低でも600点以上は欲しいところです。逆に600点未満の人は書かないほうが無難です。
もしここから限られた時間でTOEICの点数を上げたいと考えている人は「スタディサプリ ENGLISH TOEIC対策コース」がおすすめです。
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それがTOEICの結果にもつながっていると思います。
日商簿記
日商簿記でアピールしたいなら最低でも2級以上の取得が目標となります。
すでに3級以上を持っていて時間がある人は2級の取得を目指していいでしょう。
オススメの参考書は「スッキリわかる 日商簿記2級」です。
ただ、日商簿記はTOEICと違って毎月のようにテストがあるわけではないので、今3年生で3級を持っていない人が受験をするのは費用対効果が悪いので、おすすめしません。
もし3級以上を持っていなければ、TOEICか自己分析に時間を回したほうが有意義です。
限られた時間をどのように使うかを考えたうえで資格の勉強をしましょう!
まとめ:資格をアピールする4つのポイント
最後に本日お伝えした重要なポイントのおさらいです!
✔ 人柄を伝えるためには「なぜ資格を取得したのか?」などの過程部分を言語化しよう!
✔ 効率的に就活を進めるためには資格よりも自己分析をしたほうがいいこともある!
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