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就活浪人のキャリア論 ─ 運営者「ゆう」
就活浪人を経てベネッセ・リクルートから内定。
300名超の就活相談から得た「自分を正確に伝える力」を発信しています。
■ 職種研究のやり方が分からない人
■ 営業・企画・マーケティングなど職種の違いがよく分からない人
■ 総合職と職種限定採用の違いが分からない人
「就活で職種を選べと言われても、どんな職種があるかすら分からない」という就活生は非常に多いです。そして職種研究を始めても「営業は営業でしょ」「商品開発は商品を開発する仕事でしょ」という表面的な理解で終わってしまうケースも多いです。
しかしここに大きな落とし穴があります。同じ「営業」という職種でも、企業によって担当する業務の範囲は全く異なります。職種名で判断せず、自分が志望する企業の「その職種が実際に何をしているか」まで理解することが職種研究の本質です。

相談現場でよく見たのが、職種の全体像を把握できていない就活生です。「どんな職種があるか」という一覧レベルの理解から始めて、最終的には志望企業のその職種が具体的に何をしているかまで落とし込むことが職種研究の完成です。
「職種」と「業種」の違い
就活でよく混同されるのが「職種」と「業種(業界)」の違いです。この2つは全く別の概念です。
| 概念 | 定義 | 例 |
|---|---|---|
| 職種 | 企業の中で何の仕事をするか。担当する業務の種類 | 営業・マーケティング・エンジニア・人事・経理など |
| 業種(業界) | どの産業・分野の企業に就職するか | IT業界・食品業界・金融業界・メーカーなど |
💡 業種×職種の組み合わせで考える
例えば「IT業界の営業職」「食品メーカーのマーケティング職」のように、業種と職種を掛け合わせることで「自分が働く姿」が具体的になります。業種だけ・職種だけで考えるのではなく、常に2つをセットで考えることが就活を具体化するコツです。
まず知っておくべき「採用区分」の違い
職種研究の前に、企業の採用区分を理解しておく必要があります。同じ企業でも採用区分によって配属される職種・キャリアパスが大きく変わります。
・ジョブローテーションあり
・転勤の可能性あり
・ジェネラリストとして成長
・大手日系企業に多い
・特定の職種のみを担当
・転勤なしのケースも多い
・スペシャリストとして成長
・外資・IT・ベンチャーに多い
💡 総合職と職種限定のどちらを選ぶか
総合職向き:幅広い仕事を経験しながらキャリアを広げたい・どの職種が自分に向いているかまだ分からない・ジョブローテーションで様々な部署を経験したい
職種限定向き:特定の職種(エンジニア・デザイナー・マーケターなど)でスキルを深めたい・転勤せずに特定地域で働きたい・入社直後から専門性を発揮したい
主要職種一覧と仕事内容
就活でよく登場する職種を整理します。職種名だけでなく「何をするか」まで理解しておきましょう。
| カテゴリー | 職種名 | 仕事内容 |
|---|---|---|
| 営業系 | 法人営業(BtoB) | 企業を顧客に製品・サービスを提案・販売する。長期的な関係構築が重要 |
| 個人営業(BtoC) | 個人を顧客に保険・不動産・金融商品などを提案・販売する | |
| 技術営業 | 技術的な知識を持って顧客の課題を解決する提案を行う。メーカー・IT系に多い | |
| 企画・マーケ系 | 商品企画 | 新製品・サービスのコンセプト設計・開発。市場調査から製品化まで関わる |
| マーケティング | 市場調査・ブランド戦略・広告プロモーション・デジタルマーケティング | |
| 経営企画 | 会社全体の戦略立案・予算管理・新規事業開発。新卒より中途が多い | |
| 管理・コーポレート系 | 人事 | 採用・育成・評価・労務管理。会社の人材戦略を担う |
| 経理・財務 | 会計処理・決算・資金調達・財務分析。簿記の知識が求められる | |
| IT・技術系 | エンジニア(SE) | システムの設計・開発・テスト・運用。プログラミングスキルが必要 |
| PM(プロジェクトマネジャー) | 開発プロジェクトの進行管理・チームマネジメント。文系出身でもなれる | |
| 専門職系 | 研究・開発(R&D) | 新技術・新素材・新製品の研究開発。理系院卒が中心 |
| コンサルタント | 企業の課題解決を提案・支援する。ITコンサル・戦略コンサルなど種類がある |
重要:同じ職種でも企業によって業務範囲が異なる
職種研究で最も見落とされがちなポイントです。職種名が同じでも、企業によって担当する業務の範囲が大きく異なります。
💡 「営業」の業務範囲の違いの例
メーカーの営業:代理店・小売への卸売営業が中心。製品の販売促進・棚割り交渉が主な業務
SIerの営業:顧客のシステム課題をヒアリングし、自社エンジニアと連携して提案書を作る。技術的な理解も必要
人材業界の営業:求職者と企業の双方を担当するツーサイドの営業。人の人生に関わる場面が多い
広告代理店の営業(AE):クライアントの課題をヒアリングし、社内のクリエイター・プランナーと連携して広告を提案する
「営業をしたい」という動機だけでは不十分で、「どんな業界・企業で・どんな顧客に・何を売る営業がしたいか」まで明確にすることが必要です。
⚠️ 職種研究が足りていないサイン
・「営業がしたい」とは言えるが、なぜその企業の営業でなければいけないのかが言えない
・「商品開発をしたい」と言っているが、その企業の商品開発職が具体的に何をしているか知らない
・企業の採用ページの職種説明をそのまま言っているだけ
・OB訪問で実際の業務内容を聞いていない
業界×職種の掛け合わせで志望動機が具体化する
職種研究の最終的な目的は「業界×職種の掛け合わせ」で志望動機を具体化することです。
なぜこの業界か
なぜこの職種か
志望動機
💡 業界×職種の掛け合わせの例
食品業界×マーケティング:「食を通じて人の生活を豊かにするため、消費者の行動変容を起こすブランド戦略に携わりたい」
IT業界×法人営業:「中小企業のDX課題を技術の観点から解決する提案営業で、業務効率化を実現したい」
教育業界×商品企画:「一人ひとりに合わせた学習体験を届けるサービスを企画・開発する仕事に携わりたい」
業界だけ・職種だけでは「他の企業でもいいのでは」と思われます。業界と職種を掛け合わせることで、志望動機に必然性が生まれます。
職種研究の進め方:4ステップ
総合職で入社した場合、希望の職種に配属されるか
総合職は「入社後に職種が決まる」と聞いて「希望の職種に配属されないかも」と不安になる就活生が多いです。
💡 総合職の配属の実態
希望は出せるが100%保証はない:多くの企業では配属希望を提出できますが、企業の事業計画・人員ニーズに基づいて最終的な配属先が決まります。希望通りになるかどうかは企業・タイミング次第です
希望反映率は企業によって異なる:OB訪問で「配属希望はどの程度反映されるか」を直接聞くことが最も確実な情報収集方法です
入社後の異動で希望に近づく方法もある:最初の配属が希望通りでなくても、入社後の実績・社内公募・異動希望の申告によってキャリアを修正できる企業も多いです
💡 「希望の職種で働きたい」場合の選択肢
職種限定採用を選ぶ:入社前に職種が確定するため、希望の職種で働くことが保証される。IT・外資・ベンチャーに多い
社内公募制度がある企業を選ぶ:総合職で入社しても、社内公募で希望職種に手を挙げられる企業がある。OB訪問で確認する
最初の配属から希望職種になれる企業を選ぶ:企業によっては入社面談・研修後の適性評価で希望職種への配属がほぼ実現するケースもある
⚠️ 「配属ガチャ」を避けるために事前に確認すること
OB訪問で「入社後の配属先はどう決まりましたか」「希望は通りましたか」を必ず聞きましょう。採用説明会では良いことしか言わない企業でも、OBは本音を教えてくれることがあります。配属の実態を事前に把握することで、入社後のミスマッチを防げます。
まとめ:職種研究のやり方

最後に重要なポイントをおさらいします!
💡 重要なポイントのおさらい
✔ まず「どんな職種があるか」という全体像を把握することが職種研究の出発点
✔ 同じ職種でも企業によって業務範囲は大きく異なる。職種名だけで判断してはいけない
✔ 総合職は入社後に職種が決まる。職種限定採用は入社前に確定する
✔ 業界研究×職種研究の掛け合わせで志望動機に必然性が生まれる
✔ 志望企業の採用サイトで「その職種の具体的な業務」を必ず確認する
✔ OB訪問でその職種のリアルな業務内容・1日のスケジュールを確認することが完成

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