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就活浪人のキャリア論 ─ 運営者「ゆう」
就活浪人を経てベネッセ・リクルートから内定。
300名超の就活相談から得た「自分を正確に伝える力」を発信しています。
■ 就活浪人で逆転内定を狙っているけど、何が足りないか分からない人
■ ESや面接の手応えがない原因を知りたい人
■ 現役時代の就活と何を変えればいいか知りたい人
就活浪人で逆転できる人と、できない人。その差はどこにあるのか——。
私は自身の就活浪人経験に加え、これまで300件以上の就活相談に乗ってきました。その中で、逆転内定を勝ち取る人と、残念ながら結果が出なかった人の間に、はっきりとしたパターンの違いがあることに気づきました。
この記事では、300件の相談経験から見えてきた「逆転できた人・できなかった人の違い」を、ES・面接・企業選びの3つの観点からお伝えします。
就活浪人で結果が出なかった人の7割に共通していたこと
相談を受けた就活生のESを見ていて気づいたことがあります。
良いエピソードを持っているのに、それが伝わるレベルで書けていない就活生が、約7割いたということです。
これは能力の問題ではありません。書き方の問題です。具体的には2つのパターンに集約されます。
パターン①:結論を補足する文章が足りていない
ESの冒頭で結論を書いているのに、その結論を補足・具体化するエピソードが全体の半分以下しか書かれていないケースです。
読み手は、結論を読んだ瞬間に「それってどういうこと?」と具体的なイメージを求めます。その答えが書かれていないESは、いくら良い結論でも相手の心には届きません。
相談現場でよく使っていたチェック方法があります。結論の部分にマーカーを引き、次にその結論を補足・言い換えている部分に同じ色のマーカーを引いてみるのです。そのマーカー部分がES全体の5割を占めていなければ、読み手が結論を具体的にイメージできる文章になっていない可能性が非常に高いです。
パターン②:行動だけが書かれていて「想い」がない
「〇〇をしました。その結果、△△になりました」という行動と結果だけが書かれていて、なぜその行動をしたのかという想いや考えが書かれていないESです。
行動の羅列は、その人らしさを伝えません。面接官が知りたいのは「何をしたか」ではなく「なぜそうしたのか」です。行動の裏にある動機・価値観が見えないESは、どれだけ実績が立派でも「この人はどんな人なのか」が伝わりません。
逆転できた人に共通していた「3つの一気通貫」
一方で、最終的に第一志望から内定を取れた就活生には、面接での明確な共通点がありました。
それは、以下の3つが一本の線でつながっていることです。
- 自分のやりたいこと
- その会社でやれる理由
- やりたいことに自分の経験がどう活かせるか
この3つが一気通貫している就活生は、面接を聞いていて「この人は受かる」と感じました。そして実際に、第一志望からの内定を取っていました。
逆に言うと、「成長に関わりたいから教育業界を志望しています」という抽象的な動機しか言えない人は、なかなか結果が出ていませんでした。
「〇〇な人を△△で成長させたい。なぜなら、□□という経験の中で××を感じたから」——このように、過去の経験と未来にやりたいことが具体的につながっている人は圧倒的に強かったです。
「なぜ他社ではなくこの会社なのか」に答えられない人は落ちる
面接で結果が出なかった人に多かった、もう1つのパターンがあります。
「なぜ他の業界・同業他社ではなく、この会社なのか」に答えられないことです。
「A社じゃないとできない仕事」を証明するのは確かに難しいです。でも、「B社でもできるけど、A社が自分のやりたいことに最も近い環境である」ことは証明できます。なぜなら、企業ごとに強みとしているポイントが異なるからです。
企業研究の目的は、その会社の事業内容を知ることではありません。「なぜ他社ではなくこの会社なのか」を自分の言葉で説明できるようにすることです。この準備ができていない就活生は、面接官に「志望度が低い」と判断されてしまいます。
思考の浅さが見えてしまうパターン
面接やESを深掘りされた際に、答えられなくなる就活生には共通した特徴がありました。
「なぜそう思うのか?」という質問には答えられても、「A以外に考えたことはなかったのか?」という複数の選択肢を検討した上での最善の選択かどうかを問われると、答えに詰まってしまうのです。
面接官は、就活生が「本当に考えて選んでいるか」を見ています。複数の選択肢を比較検討した上で、「それでもこの会社・この仕事を選んだ」という思考のプロセスがある人は、説得力が全く違います。
自己分析や志望動機を作るときは、「なぜこれなのか」だけでなく、「なぜ他ではないのか」まで考えておくことが不可欠です。
就活浪人で逆転するための3つのポイント
1. ESは「結論の補足」が5割を占めているか確認する
結論を書いたら、その結論を補足・具体化するエピソードが全体の5割以上を占めているか確認してください。読み手が結論を具体的にイメージできる文章になっているかどうかが、ESの通過率を大きく左右します。
2. 行動の裏にある「想い」を言語化する
「何をしたか」ではなく「なぜそうしたのか」を書くことが大切です。過去の経験の中で嬉しかった・やりがいを感じた瞬間を掘り起こして、それが志望する仕事でも起きうる場面と重なることを言語化してください。
3. 「やりたいこと・やれる理由・経験の活かし方」を一本の線でつなぐ
この3つが一気通貫しているかどうかが、面接の結果を分ける最大のポイントです。就活浪人の期間を使って、この3つを徹底的に言語化することに時間を投資してください。
まとめ
- 良いエピソードを持っていても伝わるレベルで書けていない就活生が約7割いた
- ESは結論の補足部分が全体の5割を占めていなければ伝わっていない可能性が高い
- 行動だけでなく「なぜそうしたのか」という想いを書くことで、その人らしさが伝わる
- やりたいこと・やれる理由・経験の活かし方の3つが一気通貫している人が逆転内定を取る
- 「なぜ他社ではなくこの会社なのか」に答えられるまで企業研究を深めることが不可欠
- 複数の選択肢を検討した上での最善の選択であることを示せる人は面接で圧倒的に強い

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